2022/10/15
静岡市・日本平動物園のキリン「ダイヤ」がわずか5歳で天国へ 9月から体調崩して治療
■循環器不全で13日未明に他界 15日からキリン舎に献花台設置
静岡市にある日本平動物園は13日未明に、飼育していた雄のキリン「ダイヤ」が死んだと発表した。15日からキリン舎前に献花台を設置する。これで園のキリンは1頭もいなくなった。
日本平動物園によると、ダイヤは9月中旬頃から体調を崩して治療を続けてきた。13日朝に飼育員が死んでいるのを発見。解剖の結果、死因は循環器不全と判明した。
ダイヤは2018年12月25日、浜松市立動物園から来園した。当時、1歳だった。おいしそうに葉っぱを食べる姿は迫力があり、子どもからも大人からも人気があった。一時的に預かる目的で今年4月に上野動物園から来園し、隣の獣舎にいたアメリカバイソン「テテ」とコミュニケーションを取り合うなど、好奇心旺盛な性格だった。
ダイヤは5歳で他界した。キリンの平均寿命は野生では25年、飼育下は25年以上と言われている。昨年12月に死んだ栃木県那須町の那須サファリパークのキリン「モモ」は、32歳と国内最高齢だった。
■日本平動物園では5月にアジアゾウ「シャンティ」も……
キリンを飼育している動物園は全国的にも決して多くないが、静岡県内では浜松市市立動物園に3頭暮らしている。ダイヤは日本平動物園唯一のキリンで、人気者だっただけに早すぎる死が惜しまれる。
日本平動物園では今年5月にメスのアジアゾウ「シャンティ」が死んだ。現在、ゾウはメスの「ダンボ」1頭だけ。50~60年が寿命と言われる中、推定56歳と国内で2番目に高齢なゾウとなっている。
ダイヤの死をしのび、日本平動物園は15日から2週間程度、キリン舎前に献花台を設置する。
(SHIZUOKA Life編集部)