生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2022/10/18

プロ野球ドラフト会議 最速150キロサイドスローに東京六大学主将ら静岡県勢の注目選手

■県内高校生は2人 常葉大菊川・安西投手と富士宮東・勝又内野手

運命を決める1日が迫っている。プロ野球のドラフト会議は20日に開催される。すでに複数の球団がドラフト1位指名を公表する中、静岡県内の高校生や県内の高校を卒業した大学生も吉報を待つ。

 

静岡県民は、県内ゆかりの選手たちの行方を見守ることになる。ドラフトで指名を受けるために必要なプロ志望届を提出した高校生は2人いる。

 

1人目は常葉大菊川の安西叶翔投手。身長186センチの長身からサイドスローで150キロの直球を投げ込む。今夏の全国高校野球選手権静岡大会では、部内で新型コロナウイルス感染が広がった。主力の大半は濃厚接触者となってベンチにも入れず、4回戦敗退。安西自身も最後の試合でマウンドに立てなかった。

 

それでも、安西の評価は揺るがない。プロ野球スカウトの1人は上位指名候補に挙げ「球威があって、スライダーの切れも良い。サイドスローなので球の軌道も独特で打者は打ちづらい」と評する。常葉大菊川では、2014年に広島からドラフト5位で指名された桑原樹氏以来の指名が期待されている。

 

もう1人の高校生は富士宮東の勝又琉偉内野手。身長188センチ、体重78キロの大型遊撃手だ。長打力と強肩に加えて、武器にしているのが50メートルを5秒9で走り抜けるスピード。プロ野球のスカウトは「走攻守で可能性を感じさせる。課題は多いが、伸びしろが十分あるので興味深い」と潜在能力の高さを評価する。

 

■大学生は静岡高出身で明大主将の村松内野手、常葉大菊川で甲子園16強の2人

大学生でプロ志望届を提出したのは、明治大で主将を務める俊足巧打の村松開人内野手。今秋のリーグ戦では打率.400とリーグ2位。盗塁も6つ記録し、チームをけん引している。広角に打ち分ける打撃が魅力で、3年春にはベストナインに選ばれている。静岡高時代は2年と3年の春に甲子園出場を果たしている。

 

常葉大菊川から立正大に進んだ奈良間大己内野手もプロ入りを目指している。村松と同様に体は大きくないが、常葉大菊川出身らしい力強いスイングで長打力と確実性を兼ね備える。

 

50メートル5秒8の俊足も長所。常葉大菊川では3年夏に甲子園でベスト16に入った。この時の静岡大会では打率.818と驚異的な数字を残している。

 

奈良間と一緒に常葉大菊川でプレーしたのが、中京大の漢人友也投手。高校3年の時にはエースとして奈良間とともにチームを引っ張った。

 

身長181センチ、75キロと細身の体型から、最速150キロの直球を投じる。高校時代からは球速が15キロほど速くなっている。直球にスライダーやチェンジアップなどの変化球を組み合わせる。

 

静岡県勢のドラフト候補は他に、浜松市出身で山梨学院高の榎谷礼央投手や社会人ヤマハの佐藤廉投手らがいる。

 

(SHIZUOKA Life編集部)

関連記事