2023/01/27
全国からファン訪れる静岡の人気店 看板メニューも値上げ 止まらない物価高騰
■げんこつハンバーグの「さわやか」 3月1日から値上げへ
静岡県で34店舗を展開する飲食店「炭焼きレストランさわやか」が3月1日から一部商品を値上げすると発表した。看板メニューのげんこつ・おにぎりハンバーグは100円、その他の主力商品は10%程度の値上げとなる。食品や飲料の価格高騰は歯止めがかからず、今年は7390品目の値上げが予想されている。
静岡県外にもファンが多い人気チェーン店も、原材料費高騰の波には抗えなかった。げんこつハンバーグで知られる「さわやか」が、3月1日からの商品値上げを決めた。
看板メニューの「げんこつハンバーグ」と「おにぎりハンバーグ」は100円値上げとなり、それぞれグランドメニューで1255円、1145円(税込み)になる。その他の主力商品も10%ほど値上げすることについて、さわやかは次のように説明している。
「昨年よりの不安定な世界情勢を反映し、原材料価格をはじめとして、資材価格やエネルギー価格などの高騰が続いていており、現在も出口の見えない状況となっています。あらゆる分野において出来る限りの対策を講じて、価格維持に努めてまいりましたが、自社の努力だけでは、現在の価格を維持することが困難な状況となりました」
「さわやか」の店舗は静岡県内に限られている。土日祝日は店舗によって、5時間以上待つことも珍しくないが、「さわやか」目当てに県外から訪れるファンは多い。
■今年は食品・飲料7390品目で値上げ 昨年の1.6倍
飲食業の値上げは相次いでいる。最近はマクドナルドの価格変更が話題となった。原材料費の高騰を価格に反映させている形だ。
食品や飲料の値上げは歯止めがかからず、今年もラッシュが予想されている。信用調査会社「帝国データバンク」によると、1月に値上げした品目は580に上る。2月は4283品目と加速する。
今後予定されている商品や、価格は変えずに量を減らす実質的な値上げとなる商品を含めると、今年の値上げ対象は7390品目に及ぶという。昨年の1.6倍に増えている。
さらに、値上げ率も18%と昨年の14%を上回る。物価上昇率に給与上昇率が追いつかない課題が指摘される中、値上げラッシュは家計の負担に直結しそうだ。
(SHIZUOKA Life編集部)