2023/03/01
「魚のまち」に意外と多い桜の穴場スポット 菜の花や富士山とのコラボも見どころ
■焼津市で一番早い「山の手さくら」 3月上旬まで見頃
マグロやカツオが有名な静岡県焼津市には、意外にも桜の名所が多い。市内で最も早く見頃を迎える「山の手さくら」は鮮やかなピンク色の花を咲かせ、地元の人や観光客を楽しませている。
東名高速の焼津ICから車で約5分の距離にある焼津市方ノ上。市内を流れる朝比奈川左岸沿いに咲く「山の手さくら」が見頃となっている。
山の手さくらは、約2キロにわたり樹齢20年を超える河津桜200本が咲き誇る並木道。1997年に地元の有志「焼津市山の手未来の会」が植えたことから始まった。市内で最も早く桜が咲く名所として知られている。この会は、桜の植樹に貢献した団体や個人に贈られる「全国さくら功労者」も受賞している。
多くの人が訪れる理由は桜の魅力に加えて、菜の花や越前水仙との共演にもある。桜並木を歩くと、甘い香りも漂ってくる。見頃は3月上旬までで、この期間は臨時駐車場が設置されている。
静岡県の沿岸部に位置し、「魚のまち」として知られる焼津市だが、他にも桜の名所がある。3月中旬まで見頃となっているのは、「藤守の河津桜」。藤守地区に10年ほど前に植えられた早咲きの桜で、藤守川沿いに咲いている。
条件が整うと川面に桜がきれいに映り、写真スポットにもなっている。JR焼津駅からバスで30分の「藤守防災センター前」で下車すると、徒歩3分ほどで着く。
■富士山と桜のコラボ 子連れにオススメのコースも
富士山とのコラボがお目当ての人にオススメなのは、栃山川沿いの「富士見さくら」。800メートル続く桜並木からは富士山が大きく見える。JR焼津駅からバスに乗り、「本中根」で降りて5分歩けば絶景が待っている。
例年は3月下旬に見頃を迎えるのが、「黒石川沿いのさくら」。黒石橋から小川公園付近までの黒石川沿い500メートルに、薄いピンク色の桜が咲く。両岸から黒石川を覆うように桜がアーチをつくる。子連れには、桜を眺めてから小川公園で遊ぶコースが人気となっている。JR焼津駅からバスで「小川中学校岡本石井病院前」で下車すると、すぐ目の前に桜が見える。
静岡県の桜の名所と言えば、河津桜まつりが有名な河津町をはじめ、三島市の三嶋大社や静岡市の駿府城公園などが挙げられる。桜の本数を比べると焼津は物足りなさがあるかもしれないが、穴場として十分にオススメできる。
(SHIZUOKA Life編集部)