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2023/03/22

大相撲・翠富士が静岡県出身初の賜杯へ10連勝 優勝ない都道府県は?最多は120回

■焼津市出身の翠富士 11年ぶりの珍手で無傷の10連勝

大相撲春場所は10日目を終え、静岡県焼津市出身の翠富士が10連勝で単独トップに立っている。小結の琴の若、大栄翔らに星2つの差をつけ、静岡県出身力士として初めての優勝へ期待が高まっている。都道府県別に見ると、最も回数が多いのは北海道の120回。静岡を含む11の県でいまだ優勝者が出ていない。

 

西前頭5枚目の翠富士は21日、小結の翔猿を割り出しで破って、初日から無傷の10連勝を飾った。割り出しは四つに組んだ体勢から片手で相手の二の腕をつかみ、もう片方の手で上手か下手を取るか、小手に巻いて寄り切る技で、11年ぶりの珍しい決まり手となった。

 

春場所の優勝争いは全勝の翠富士を小結の琴ノ若と大栄翔、東前頭6枚目の遠藤の3人が2敗で追っている。1敗の力士はいない。残り5日間で翠富士が逃げ切れば、静岡県出身力士としては初めての快挙となる。

 

■静岡含む11県で優勝者なし 最多は北海道の120回

力士の出身地を都道府県別で見ると、静岡を含む11の県は優勝者がいない。静岡以外は宮城、岐阜、福井、滋賀、京都、和歌山、島根、徳島、宮崎、沖縄となっている。

 

最近では2021年1月場所で大栄翔が埼玉県出身者で初優勝し、2018年7月場所で御嶽海が長野県出身で初めて賜杯を手にしている。優勝回数が最も多いのは角界を代表する大横綱、大鵬、千代の富士らを輩出した北海道の120回。トップ5は以下の通りで、カッコ内は優勝を経験した主な力士となっている。

 

①北海道120回(大鵬、千代の富士、北の湖、北の富士)

②東京都48回(横綱貴乃花、3代目若乃花、栃錦)

③青森県37回(初代若乃花、大関・貴乃花、旭富士)

④大分県18回(双葉山、千代大海)

⑤石川県15回(輪島、出島)

 

角界の一大勢力となっているモンゴル出身力士の優勝回数は96回。白鵬の45回をはじめ、朝青龍25回、照ノ富士7回などとなっている。海外勢では武蔵丸、曙らのアメリカが27回で続いている。

 

翠富士は11日目となる22日、小結の若元春と対戦が組まれている。三役との対戦は今場所初めてで、現在7勝3敗の若元春は勝ち越しをかけた一番となる。先場所は翠富士が押し出しで若元春を下している。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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