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2023/03/29

ちびまる子ちゃんのマンホール蓋 静岡市で新たに9種類 3区のイメージをデザイン

下水道事業100周年を迎えた静岡市

■静岡市の下水道事業100周年記念 さくらももこ事務所デザイン

葵区、駿河区、清水区、それぞれの区でデザインが異なる人気アニメ「ちびまる子ちゃん」のマンホールがお披露目された。静岡市は下水道事業100周年を記念したデザインマンホールを発表。静岡市清水区(旧清水市)で生まれ育ち、ちびまる子ちゃんの作者で知られる漫画家さくらももこさんの事務所がデザインした他にはない作品となっている。

 

静岡市の下水道事業が始まったのは1923年。今年で100周年を迎えた。公衆衛生の向上を目的に市街地から事業に着手し、現在は全長2500キロの排水路を整備。市内7カ所の浄化センターで汚水処理をしている。

 

今では当たり前となっている下水道だが、市は100周年の節目に改めて役割や機能を知ってもらおうと新年度に記念事業を開始する。その第1弾がオリジナルデザインのマンホールの蓋だ。

 

デザインを担当したのは静岡市清水区出身の漫画家・故さくらももこさんの事務所「さくらプロダクション」。デザインは葵区、駿河区、清水区、それぞれの区をイメージしている。

静岡駅南口に設置されているちびまる子ちゃんのマンホール蓋

■葵区・駿河区・清水区 それぞれのイメージ表現

葵区は、まる子と友蔵が駿府のまちを歩く様子が描かれており、歴史と伝統を継承するイメージが表現されている。駿河区は、まる子とたまちゃんが仲良く手をつないでいるデザイン。大学や図書館などが立地し、多くの人、多様な人が集まるイメージとなっている。

 

清水区は、まる子と国際的なキャラクター花輪くんを描いている。世界とつながる清水港のあるグローバルなイメージを表現。背景の輝く水辺の景色で、下水道事業によって海や川がきれいに保たれているようすを表したという。

 

ちびまる子ちゃんのマンホールのふたは2018年、生前のさくらももこさんがデザインしたものが市に寄贈され、清水駅と新静岡駅近くに1つずつ設置された。そのつながりから、今回も静岡市に協力したさくらプロダクションは次のようにコメントしている。

 

「静岡市下水道事業100周年おめでとうございます。こうしてお祝いできることを大変うれしく思います。既存のものと合わせて市内の広範囲11カ所に、ちびまる子ちゃんのデザインマンホールが設置されます。静岡市民の方はもちろん、全国各地から多くの方に見に来ていただき、さくらももこの生まれ育った静岡市が、より一層愛されるまちになることを心から願っております」

 

静岡市の田辺信宏市長は24日の会見で下水道がSDGs(持続可能な開発目標)にもつながると重要性を強調した。SDGsの17の目標のうち12番目に「つくる責任、つかう責任」があることから「循環型社会にしていく。使った水をきれいにして海に戻すのは、成熟した都市として大事」と話した。

 

■4月下旬から順次設置 全種類を1か所で見るチャンスも

 

マンホールは今回、各区をイメージした3種類のデザインがある。それぞれのデザインで配色が異なる3パターンを作成したため、計9つが既存の2つに加わった。

 

マンホールは4月下旬から5月下旬にかけて順次、設置される。各区の設置場所は以下の通りとなっている。

 

【葵区】

①静岡市歴史博物館

②静岡市役所

③静岡駅北口

 

【駿河区】

①グランシップ

②日本平動物園

③静岡駅南口

 

【清水区】

①エスパルスドリームプラザ

②新清水駅

③三保生涯学習交流館

 

また、今回デザインされたマンホールのふた全9種類を一度に見る機会も設けられている。静岡市清水区にあるエスパルスドリームプラザ内のちびまる子ちゃんランド横の無料エリアで、4月16日までの期間限定となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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