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2023/04/08

「どうする家康」松本潤さん着用の甲冑 静岡市に世界で唯一のプラモニュメント

徳川家康が着用したとされる甲冑を題材にしたプラモニュメント

■徳川家康が着用したと言われる「金陀美具足」モチーフ

静岡市が進めているプラモデル化計画の新作は、徳川家康が身に付けたとされる甲冑「金陀美具足(きんだみぐそく)」をモチーフにした。市は7つ目となるプラモニュメントを駿府城公園近くに設置。この甲冑はNHK大河ドラマ「どうする家康」に主演するタレントの松本潤さんも着用している。

 

静岡市も舞台となっている「どうする家康」。ドラマの中で徳川家康役の松本潤さんが着用する甲冑「金陀美具足」を題材にしたプラモニュメントが、徳川家康が晩年を過ごした駿府城の遺構がある駿府城公園近くの城代橋付近に設置された。

 

金陀美具足は徳川家康が桶狭間の戦いの前哨戦となった大高城兵糧入れの時に着用されたと言われている。これまでに使用されていたタイプの甲冑よりも防御力が高い上に軽かった。重さは20キロほどで、南北朝時代の頃まで使われていた鎧の半分まで軽量化されたという。

 

プラモニュメントはプラモデルのまちをPRする静岡市が進めているプラモデル型のモニュメント。これまでに公衆電話や郵便ポストをモチーフにしたものを静岡駅や静岡市役所前などに6つを設置している。

 

「金陀美具足」のモニュメントは高さも幅も約2.2メートルで、金色の豪華な見た目となっている。兜や銅など各パーツに歴史や用途などの説明が付けられている。例えば袖の説明には、肩の部分を守るための防具で、金陀美具足は腕の動きを邪魔しないように小型化されていると記されている。

静岡市が進めるプラモデル化計画で7基目のモニュメント

■7基目のプラモニュメント 2030年までに50基目標

静岡市は「本市の歴史を代表する徳川家康公と、本市のものづくり産業を代表するプラモデルの魅力が融合した静岡市ならではの世界で唯一のプラモニュメント」とアピールしている。周辺には学校や図書館といった教育機関が立ち並んでいることから、「子どもたちが見て触れて学べる図鑑のようなデザインに仕上げった」と説明している。

 

静岡市によるプラモデル化計画は、まちの賑わいを創出したり、地域への愛着を育んだりすることを目的とするプロジェクトで、2021年3月に初めてのプラモニュメントが設置された。4月12日に任期満了を迎える静岡市の田辺信宏市長は7日、最後の定例会見で次のように話した。

 

「徳川家康が残してくれたレガシー、ものづくりの精神、クラフトマンシップのまちのアピールにもなります。2030年までに50基設置する目標に向け、着々と進めてほしいと思います」

 

家康ゆかりの地をアピールし、「どうする家康」関連事業に力を入れている静岡市。松本潤さんがドラマで着用する甲冑を題材としたプラモニュメントも、観光客増加につながることが期待される。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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