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2023/04/23

旅行+短期の仕事 旅費節約と人手不足解消で双方に利益 大型連休中も全国で募集

新しい旅行の形として広がっている「おてつたび」

■お手伝い+旅=おてつたび 静岡県の事業者も参加

旅行しながら、人手不足解消の手助けをする。「お手伝い」と「旅」を組み合わせたサービス「おてつたび」が全国へ広がっている。静岡県の事業者も参加しており、ゴールデンウィーク期間限定の募集もある。

 

おてつたびは2018年に始まったサービスで、人手不足に悩む全国各地の農家や宿泊施設といった事業者と、働きながら旅行したい人をつないでいる。旅行者は報酬を得て事業者を手伝い、空き時間に地域の旅を楽しめる。

 

事業者は寮やホームステイのような形で宿泊場所を無料で提供するため、旅行者は旅費を削減できる。事業者は人手不足の解消に加え、地域や施設の魅力を伝えて新たなファン獲得が期待できる。お手伝いする期間は1週間から10日ほどが多い。

 

ゴールデンウィーク期間は観光シーズンで忙しくなる中、人手確保に苦労する事業者は少なくない。おてつたびのウェブサイトでは、ゴールデンウィーク限定の募集もある。

 

■農園、宿泊施設、飲食店など 静岡県に70以上の事業者

静岡県でも手を挙げている事業者がある。伊東市のグランピング施設は食事の手伝い業務で、2人を募集している。期間は4月27日から5月8日までで、休日の日数は3日。例えば、午前8時から午後4時までレストランのフロアや皿洗いなどを担当し、勤務終了後は自由時間となる。63時間勤務した場合の報酬は6万3000円となっている。

 

日程の延長も可能で、希望者には自転車の無料貸し出しもしているという。静岡県近郊では、山梨県や長野県の宿泊施設などでゴールデンウィーク限定の参加者を募っている。

 

おてつたびは現在、ユーザーが3万3000人を超えている。受け入れ先は47都道府県970事業者まで増えた。参加者の約6割が20代で、主婦やシニア世代も利用している。これまでの最年少は18歳、最年長は84歳となっている。

 

静岡県の参加事業者はお茶やミカン農園、宿泊施設、飲食店、牧場など多岐に渡っている。東部から西部まで、その数は70を超えている。ボランティアとアルバイトの中間のようなスタイルで仕事をしながら旅行する「おてつたび」。新たな選択肢になりつつある。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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