2023/06/01
6月から電気料金7社で引き上げ 月いくら高くなる? 静岡県は地域で“明暗”
■沖縄電力は月2771円の値上げ 東京電力は881円増
大手電力7社が6月1日から一斉に電気料金を値上げした。沖縄電力と北陸電力の値上げ幅は月2000円を超える。静岡県東部に電気を供給する東京電力は月881円の値上げ。一方、県中部や西部をエリアとする中部電力は料金を据え置き、さらに30億円規模のポイントキャンペーンを実施する。
大手電力会社10社のうち、北海道、東北、東京、北陸、中国、四国、沖縄の7社は抜本的な値上げを実施した。最も値上げ幅が大きいのは沖縄電力で、平均的な家庭の料金は5月と比べて月2771円高くなる。北陸電力も月2000円を超える。
・北海道電力 1518円
・東北電力 1621円
・東京電力 881円
・北陸電力 2196円
・中国電力 1667円
・四国電力 1783円
・沖縄電力 2771円
※標準家庭の5月料金からの値上げ幅
■中部電力は料金据え置き 30億円規模キャンペーンも
最も値上げ幅が小さい東京電力でも月881円増と、家計の負担は小さくない。一斉に値上げした7社は長期化するロシアによるウクライナ侵攻や、円安を背景にした火力発電の燃料高騰などを値上げの理由に挙げている。国に値上げを申請し、5月19日に認可された。
一方、中部、関西、九州の3社は今の段階で値上げを検討していない。富士市などを流れる富士川を境に東側は東京電力、西側は中部電力管内となる静岡県は値上げの“明暗”が分かれた形だ。
さらに、電気料金を据え置く中部電力の販売事業会社「中部電力ミライズ」は6月以降、30億円規模のポイントキャンペーンも発表している。3月に発表した電気料金の負担を軽減する対策の一環で、自由料金メニューの利用者にポイントを付与する。約350万件の契約が対象で、期間中に自由料金に変更した場合も含まれるという。
■エアコン稼働増える時期 電気代節約方法は?
エアコンの稼働が増えるこれからの時期に、電気料金の値上げは家計に影響する。負担を軽減する方法として、経済産業省は以下の方法を推奨している。
・エアコンの冷房温度を27℃から28℃に設定(年間約940円の節約)
・冷房の使用を1日1時間短縮(年間約580円の節約)
・フィルターを月1、2回清掃(年間約990円の節約)
(SHIZUOKA Life編集部)