2023/06/22
大雨のシーズンに注意 水没した車のレッカーで高額請求 トラブル防ぐ方法は
■6月の台風でレッカー依頼 保険の上限超える30万円請求
梅雨や台風で大雨の被害が増えるシーズン。注意が必要なのはレッカー会社による高額請求。静岡県内では保険の上限額を大幅に超える金額を請求された事例がある。トラブルを防ぐ方法とは。
梅雨に入り雨が降る日が増えている。台風も発生し、静岡県では6月1日から3日にかけて台風2号による大雨の被害が出ている。県などによると、河川や道路といった公共土木施設300か所近くで被害が確認され、被害額は約150億円に上っている。
大雨で多発する被害の1つには、車の水没がある。動かなくなった車の移動はレッカー業者に依頼するのが一般的だが、中には高額な費用を請求されるケースがあるという。
県によると、台風2号で車が水没した際、インターネットの検索最上位に出てきた業者にレッカーを依頼した。業者からは「現場に行かないと分からない」、「キャンセルには料金がかかる」と言われたという。
依頼者は加入していた自動車保険の上限額15万円の範囲内で収まるだろうと考えたが、実際に請求された金額は約30万円だった。予想に反して、自己負担が発生する形となった。
■ネット検索上位の業者信用できない可能性も
県は、加入している保険会社への連絡が高額請求を避ける一番の方法としている。また、「ネット検索で上位に表示された業者が信用できるとは限らない」、「保険に加入していない場合は複数の業者に連絡して、相場を確認するなど落ち着いて検討しましょう」と呼び掛けている。
県内には東部、中部、西部に県民生活センターがある。消費者ホットライン「188(局番なし)」に電話すると、相談窓口につながる。
(SHIZUOKA Life編集部)