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2023/07/07

静岡県のインフルエンザ過去最長で終息 ヘルパンギーナは警報レベル継続中

ヘルパンギーナを含めて感染症対策に有効な手洗い

■6月までインフル流行は初めて 若年層に感染拡大

静岡県が今シーズンのインフルエンザは終息したとみられると発表した。6月まで流行期が続いたのは、記録が残る2006年以降初めてだった。ただ、患者数が過去最高値を記録した夏風邪「ヘルパンギーナ」の流行は続いており、県は感染対策を呼び掛けている。

 

静岡県感染症対策課によると、7月2日までの1週間で、1医療機関のインフルエンザ患者数は0.54人だった。前週の0.79から減少し、流行期の目安とされる1を2週連続で下回ったため、県内の流行は終息したと判断した。

 

今シーズンのインフルエンザは、子どもの患者が占める割合が高い傾向にあった。0歳から9歳の患者が54%、10歳から19歳は26%と20歳未満が全体の8割を占めた。前回流行した2018-19年シーズンは0歳から9歳が42%、10歳から19歳が21%だった。

 

6月までインフルエンザの流行期が続いたのは、記録が残る2006年以降、初めてとなった。今までで1医療機関当たりの患者数が1を超えた期間が最も長かったのは2013年で、5月26日までの1週間。今シーズンは6月18日までの1週間で1.13を記録しており、3週間ほど長かった。一方、注意報レベルまで患者数が増えなかったのは初めてで、流行が長くシーズンとなった。

 

■ヘルパンギーナは警報レベル続く 患者数過去最高値を更新

インフルエンザの流行は終息したものの、ヘルパンギーナの感染は警報レベルが続いている。6月11日までの1週間で、1医療機関当たりの患者数は8.85と警報レベルの6を上回り、記録が残る2006年以降の最高値となった。そして、6月25日までの患者数は、10.12まで増加している。

 

夏に感染が広がるヘルパンギーナは、38度以上の高熱や喉の痛みといった症状が出る。主に5歳以下の乳幼児が感染し、食欲が落ちたり、脱水症状を引き起こしたりする場合がある。飛沫感染や便からの経口感染がルートとなるため、手洗いが大切。手指消毒用のアルコールは効果が薄く、せっけんの使用が勧められている。

 

ヘルパンギーナは県内全域に広がっている。1医療機関当たりの患者数は東部10.72、西部10.57、中部8.93。国は終息の基準値を2に定めている。

 

また、子どもを中心に感染するRSウイルスも流行していることから、県は「引き続き手洗いの励行、人が集まる室内の換気、体調不良時の咳エチケットなど、一般的な感染症対サックに努めてほしい」と呼び掛けている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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