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2023/07/08

思わぬ議論に発展… 静岡市の市民カメラマン募集 賛否両論分かれた活動内容とは

静岡市が市民カメラマン募集

■市民カメラマンは報酬なし 経費も自己負担

静岡市が市民カメラマンの募集を開始した。広報紙や市のホームページに掲載する写真の撮影を依頼する内容だが、思わぬ議論を呼んでいる。現在活躍している8人の市民カメラマンと一緒に活動するという。

 

静岡市は7月3日、市民カメラマンの募集を始めた。市内で開催されるイベント、街並みや風景など、静岡市らしい写真の撮影をするという。写真は広報紙「静岡気分」や市のホームページに掲載する。

 

市民カメラマンは現在8人で、昨年度の活動実績は広報紙への写真掲載が121件、市のホームページへの掲載が64件となっている。市は市民カメラマンの“特典”として、プロカメラマンの指導を無料で受けられるワークショップへの参加や、参加者同士の交流を予定している。

 

ここまでは特に議論になる余地はない。賛否両論を巻き起こしているのは次の内容だ。

 

「撮影に関わる経費(交通費)は自己負担となり、活動に対する謝礼等はありません」

 

■募集内容に賛否両論 「経験積むチャンス」、「せめて交通費は」

つまり、市民カメラマンはボランティアで、さらに撮影にかかる費用も一切の補助がない。市の広報に貢献できるやりがいはあるものの、金銭的にはマイナスとなる。

 

市民カメラマンの募集は静岡市の公式Twitterにも投稿された。これに対し、コメントがあふれている。「写真が掲載されるのは実績になる。素人が経験を積むには十分なチャンス」、「ワークショップもあるし、悪い話ではない」といった好意的な声がある。

 

一方、「報酬がないなら、せめて交通費くらい出すべき」、「静岡市民ではなくてよかった」など批判的な意見が少なくない。また、申し込み方法が指定された書類のみとされていることにも「政令指定都市なのに電子メールNGなのか」というコメントもあった。

 

市民カメラマンは、静岡市在住でデジタルカメラを用意できる18歳以上(高校生除く)が対象となっている。募集人数は若干名で、応募多数の場合は書類選考が行われる。任期は今年9月から来年3月までで、更新もある。

 

申し込みは指定された申込書のみで、電話、FAX、電子メールによる応募はできない。申込書は静岡市役所10階の広報課または市のホームページから入手できる。期限は7月20日必着となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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