沼津市では路線バス乗り放題の学生向けパスが販売される

■沼津市内の路線バス乗り放題　4か月券は1万円

沼津市は市制100周年を記念して、市内を運行するバス会社3社共通で自由に乗り降りできるフリーパスを販売する。18歳以下の学生が対象で、4か月間券は通常の通学定期券より大幅に割安で、中には9割以上割引きとなるエリアもある。

今年で市制100周年を迎えた沼津市は、記念事業やイベントを次々に展開している。8月から開始するのは、小、中、高校生を対象にしたフリーパス。バス会社3社（伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバス）が沼津市内で運行するバスの全路線で自由に乗り降りできる。

フリーパスを購入できるのは沼津市内に住む18歳以下の学生、または沼津市内の小、中、高校に通学する児童・生徒（沼津市外在住でも可）。販売価格は8月25日からの4か月券が1万円、来年1月1日からの3か月券は7500円。こども料金や障がい者割引きは適用されず、12月25日から31日の期間は利用できない。

4か月券は通常の通学定期券を比べると大幅に格安となっている。例えば、沼津駅から沼津東高校入口の定期券は3万1460円。フリーパスは約68％オフとなる。沼津駅から沼津商業高校は定期券が5万620円のため、80％以上安くなる。

■カードにラブライブ！サンシャイン！！のイラスト

その他にも沼津駅から東平沼の定期券は7万2500円、江梨までは12万4030円となっており、90％前後もお得になる区間もある。フリーパスは「サンシャインパス」と名付けられ、沼津市が舞台となっている人気アニメ「ラブライブ！サンシャイン！！」のイラストをデザインする予定となっている。

フリーパスは伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバスの営業所で販売される。4か月券は8月18日から、3か月券は12月18日から販売を開始する。購入時は申込書に加え、学生証などが必要になる。

フリーパスを利用する際は、乗車時に整理券を取って、降車時にフリーパスを乗務員に提示する。本人以外の利用や譲渡は認められていない。有効期間開始後の払い戻しはできず、紛失による再発行もできないという。

市は通学の他にも、家族や友達との外出、習い事や買い物などにフリーパスの利用を勧めている。事業費として3000万円を計上している。

（SHIZUOKA Life編集部）