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2023/08/29

ビッグモーターが浜松市店舗への除草剤散布認める 市は不明店舗分の費用も請求へ

浜松市や静岡市など県内で8店舗を展開するビッグモーター

■閉店含めて浜松市内に4店舗 1店舗で店長が除草剤散布証言

中古車販売大手のビッグモーターが全国に展開している店舗前で街路樹が枯れていた問題で、すでに閉店した浜松市内の店舗に除草剤が撒かれていたことが明らかになった。市は、この店舗を含めた浜松市内の全てのビッグモーター前で枯れていた街路樹の伐採などにかかった費用を請求するという。

 

浜松市によると、市が求めた社内調査に対するビッグモーター側からの回答が8月22日にあった。ビッグモーター本社で店長経験者らへのヒアリングをした結果、現在は閉店している浜松柳通り店の元店長が店舗前の街路樹に除草剤を撒いたと証言した。元店長が浜松柳店に在籍していたのは2017年9月からの1年間で、この期間に散布されたとみられる。

 

浜松市内にあるビッグモーターの店舗は現在、浜松東店の1店舗となっているが、過去には浜松柳通店の他にも浜松店と浜北店が営業していた。ビッグモーター側の報告では、浜松東店と浜北店では除草剤を散布した人がいなかった。浜松店ではヒアリングができなかったと回答している。

 

除草剤の散布が確認されたのは1店舗だけだったが、ビッグモーターは「店舗前の街路樹が枯れた事実があるのであれば、浜松市からの請求を負担する意思がある」と話しているという。

 

これに対し、浜松市の中野祐介市長は「除草剤によって街路樹が枯れた可能性があることは大変遺憾。街路樹整備を含めて市民の皆さまの税金で行っています。我々としては除草剤散布の記録の有無にかかわらず、街路樹が枯れて伐採や植え替えにかかった費用をしっかりと請求して、税金への損害がないようにしていきたいと考えています」と語った。現在、伐採と植え替えの経費を算定しており、金額が分かり次第、明らかにするとしている。

 

市の調査では高木の伐採は浜松東店で6本、浜松店と浜北店で3本、浜松柳通店で1本となっている。低木は浜松東店で5か所の植え替え、浜北店と浜松柳通店で1か所伐採。浜北店は低木がなかった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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