日本平でイチゴ狩りを楽しむ内山さん（本人提供）

■静岡のテレビ局に11年勤務　静岡市のお気に入りは日本平

静岡市にも観光客に勧めたい場所が、たくさんある。静岡県のテレビ局に11年間勤務し、現在はフリーアナウンサーとして活動する内山絵里加さんのコラム「うちやまのこばなし」。今回は静岡市のお気に入りスポットを紹介する。

テレビ局で働いていた頃は静岡市に住んでいました。車の運転が好きなので、お休みの日は静岡市の色んなところを訪れました。中でも、私が好きなのは日本平です。県外から来た大切な人や両親を連れて行きます。

まずは、日本平ホテル。エントランスをくぐると正面に大きなガラスがあり、美しい芝生の広がる庭園と、その先に富士山が見える絶景が広がります。ホテルには景色を眺めながら食事や軽食を取れるレストランやバーがいくつか入っているのですが、お気に入りは6階にあるアッパーラウンジです。

アッパーラウンジは宿泊しない人も利用できます。富士山を独り占めしているような気分で食事をしたり、お茶を飲んだり、特別な時間を味わえます。気が付いたら何時間もボーっと富士山や駿河湾を眺めてしまい、ホテルの方に謝ったこともありました。その時は、「13時間いらっしゃった方もいたので大丈夫です」と笑顔で対応していただきました。富士山を見ていると心がホッとしますし、季節によって表情が変わるので飽きません。

富士山を存分に味わいたい方には、日本平夢テラスもオススメです。2018年にオープンした展望施設で、三保松原、駿河湾、静岡市街地など360度の眺望を楽しめます。

赤い真珠とも呼ばれるイチゴ「かなみひめ」

■イチゴは苦手なのに…　120％の甘さで大好きな品種「かなみひめ」

日本平はコンパクトなエリアに幅広いジャンルの施設があることが魅力です。お子さんはもちろん、大人の方々にも訪れてほしいのが日本平動物園。私はテレビ局でアナウンサーをしていた頃に動物のコーナーを担当していたので、静岡県内にある動物の施設は全て行きました。その中で、一番好きなのが日本平動物園です。

北海道の旭山動物園にならった展示方法で、動物が生き生きとしています。全国の動物園で飼育されているレッサーパンダの繁殖計画を立てていて、レッサーパンダの聖地とも言われている動物園です。

徳川家康を祀る最初の神社として知られている久能山東照宮も人気の観光地ですが、鳥居をくぐったところにある常吉いちご園さんのイチゴが絶品です。そこでしかつくっていない「かなみひめ」という品種があります。

実は、私はイチゴが苦手です。でも、かなみひめだけは大好き。イチゴが苦手な理由は酸味なのですが、120％甘いんです。8年くらい前、先輩に「ここのイチゴなら食べられるから」と連れて行ってもらったのがきっかけでした。それ以来、常吉いちご園さんでイチゴ狩りをして、1年分のイチゴを補給しています。県外から来た友人と一緒に行ったり、大切な人に贈ったりもしています。

富士山を望む日本平からの景色（本人提供）

＜プロフィール＞

内山絵里加（うちやま・えりか）。1988年11月29日生まれ、浜松市出身。浜松日体高から青山学院に進学し、2011年にSBS静岡放送入社。夕方の報道・情報番組のメインキャスターや、ラジオ番組「内山絵里加のふくわうち」のパーソナリティを担当。2022年4月にフリーアナウンサーとして独立。司会やナレーションなど幅広く活動。