2023/10/17
市区町村魅力度ランキング トップ10に入ったのは? 50位以内に静岡県から3市
■1位は3年連続札幌市 静岡県の最上位は熱海市の13位
全国にある1000の市区町村を対象にした魅力度ランキングが発表され、北海道の札幌市が3年連続9度目の1位となった。静岡県からは3つの市が50位以内に入り、熱海市の13位が最上位だった。
東京都に本社を置く民間のシンクタンク「ブランド総合研究所」が、市区町村別の魅力度ランキングを発表した。地域の認知度やイメージなどを研究する地域ブランド調査は2006年から実施され、その結果が毎年注目されている。
市区町村の魅力度ランキングは、回答者に地域名を提示して「どの程度魅力的に思うか」を質問し、「とても魅力的」から「全く魅力的ではない」まで5段階で選択してもらう。そのうち、「とても魅力的」、「やや魅力的」、「魅力的」と回答した割合を反映して点数化する。
調査対象となった1000の市区町村で最高得点を獲得したのは、北海道札幌市の59.4点。昨年から4.5点下降したものの、3年連続で1位となった。トップ3は昨年と変わらず、2位は京都市、3位が函館市だった。
【市区町村ランキング トップ10】
①札幌市(北海道) 59.4点
②京都市(京都府) 57.8点
③函館市(北海道) 56.6点
④金沢市(石川県) 53.1点
⑤鎌倉市(神奈川県) 52.0点
⑥神戸市(兵庫県) 51.8点
⑦横浜市(神奈川県) 50.7点
⑧小樽市(北海道) 50.6点
⑨那覇市(沖縄県) 46.4点
⑩軽井沢町(長野県) 46.1点
■伊豆市は23位 浜松市は44位で大幅アップ
順位に前後はあるものの、トップ10のうち9位までは昨年と同じだった。10位の軽井沢町は順位を2つ上げ、昨年10位だった石垣市(沖縄県)は14位に順位を下げた。
発表されたトップ50の中に、静岡県内からは3つの市がランクインした。県内トップは熱海市の13位。順位は昨年と同じで、得点は2.8点低い43.0点だった。熱海市に続いたのは、36.1点で23位の伊豆市。昨年から4.1点ダウンで順位は1つ下がった。もう1つは、30.3点で44位に入った浜松市。得点は昨年から0.9点下げたが、順位を6つ上げた。全体の平均点は10.9点で、昨年から0.3点落ちている。
地域ブランド調査では魅力度のほかにも様々な項目で、イメージや評価を調査している。魅力度で上位の市区町村は多くの項目で得点が高い傾向にある。例えば札幌市は観光意欲度で1位、移住意欲度や情報接触度で2位に入っている。静岡県内の自治体では、購入したい食品を最大3品目まで自由に記述する「食品想起率」で浜松市が9位となっている。ウナギや餃子など、食のイメージが浸透している証と言える。
地域ブランド調査はインターネットで実施され、20代から70代の男女合わせて3万4117人から有効回答を得た。1人の回答者は20の地域について答え、1つの地域の平均回答数は618人。性別、年代、地域別にほぼ同数で回収し、日本の縮図となるように年齢や地域人口の分布に合わせて再集計しているという。
(SHIZUOKA Life編集部)