2023/11/14
物価上昇で生活費は月2万2825円増加 小遣いも大幅減少…月の平均額は?
■9割の家計に物価上昇の影響 費目トップは食費
住友生命保険は物価上昇が家計に与える影響を調査し、その結果を公表した。影響を受けている家計は約9割で、最も影響を感じている費用の項目は「食費」だった。生活費は昨年から月平均2万2825円増加しているという。
住友生命保険は10月5日から12日までインターネットを通じて、全国の20から60代の会社員(正規雇用の会社員・公務員)5566人に調査を実施した。物価上昇が家計に影響があるかを問う内容に対して、「ある」は58.1%、「少しある」が31.6%となり、2つを合わせた「影響がある」という回答が9割近くに上った。年代別では、20代が「ある」64.9%、「少しある」27.2%で最も高かった。
物価上昇が家計に影響していると感じている人のうち、影響があった項目のトップは「食費」で93.2%に上った。次いで電気代、ガソリン代となっている。
【物価上昇が家計に影響した費目】※複数回答
①食費 93.2%
②電気代 76.4%
③ガソリン代 60.9%
④日用品費 53.2%
⑤水道光熱費(電気代以外) 50.1%
⑥旅行・レジャー費 31.8%
⑦被服費 20.6%
⑧交際費 19.7%
⑨趣味費 18.7%
⑩美容費 15.5%
生活費は月平均2万2825円増加となった。昨年から8043円上昇している。一方で年収の見込み額が増えるのは41.1%にとどまり、半数近い48.1%は前年と変わらないと回答している。家計をやりくりするために8割以上が削減や節約に取り組んでいる。
削減した費目に「自身の小遣い」を挙げた人は25%を占めた。削減額は月1万2515円で、削減後の金額は平均2万5340円となっている。食費や光熱費は生活に不可欠なため、小遣いを減らさざるを得ない家庭が少なくない現実が浮き彫りとなった。
(SHIZUOKA Life編集部)