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2023/11/19

富士宮市の名誉市民第1号 創価学会の池田大作名誉会長死去 静岡県内で写真展開催

静岡市にある創価学会静岡文化会館

1975年に富士宮市の名誉市民 複数回に渡って億単位の寄付

創価学会の名誉会長・池田大作氏が15日、老衰のため死去した。95歳だった。公明党を設立して政界にも影響を与えた池田氏は、1975年に静岡県富士宮市の名誉市民第1号に選ばれている。

 

創価学会によると、東京都出身の池田氏は1947年、19歳の時に創価学会に入会した。1960年に第3代会長に就き、約20年間に渡る在任中に創価学会の飛躍的・国際的な発展をもたらした。1975年に創価学会インターナショナル(SGI)の発足に伴ってSGI会長に就任し、1979年から名誉会長を務めていた。

 

その影響力を政界にも広げた。1961年に設立した公明政治連盟を母体とし、3年後に公明党を結成した。政教分離の問題から距離を取るようになったが、創価学会は現在も公明党の支持母体となっている。学会員は日本で827万世帯と言われている。

 

公明党の山口那津男代表は自身のX(旧:Twitter)で「突然のお知らせに驚くとともに、深い悲しみにたえません。池田名誉会長におかれましては、公明党の創立者として一貫して見守って頂き、深く感謝申し上げます」とづづった。岸田文雄首相は「深い悲しみにたえません。国内外で平和、文化、教育の推進などに尽力し、重要な役割を果たされ、歴史に大きな足跡を残されました」と投稿した。

 

池田氏は静岡県とも縁がある。1975年3月17日に富士宮市の名誉市民第1号となっている。富士宮市によると、創価学会は複数回に渡って市に億単位の寄付をしている。寄付は子どもの数が増えて狭くなった学校の建設や道路の整備などに充てられた。こうした功績を評価して名誉市民に選ばれた。池田氏の訃報を受け、須藤秀忠市長は「哀悼の意をささげます」とコメントしている。

 

池田氏は世界各地を旅した際に撮影した風景などの写真を展示するイベントを静岡県内でも開催した。1985年に静岡市で開かれた「第1回静岡青年平和文化祭」にも訪れている。

 

創価学会によると、すでに近親者のみで家族葬を行った。各界の人を招く「お別れ会」は後日開催するという。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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