磐田市のふるさと納税には静岡ブルーレヴズの返礼品が登場（静岡ブルーレヴズHPより）

■伊豆市はラジオパーソナリティやわな猟体験

今年も残り1週間余りとなり、ふるさと納税の駆け込み申し込みをしている人は多いだろう。各自治体が返礼品に力を入れていることもあり、寄付件数は増加傾向にある。中でも、増えているのが体験型の返礼品。わな猟やラジオパーソナリティといったユニークな内容が多い伊豆市をはじめ、ラグビーリーグワン・静岡ブルーレヴズやサッカーJ2・藤枝MYFCの返礼品も登場している。

ふるさと納税の返礼品は「モノ」から「コト」に変化しつつある。ここ3年間で体感型の返礼品は1.8倍に増えているという。

静岡県内でも近年、体験型返礼品が目立つ。浜松市は浜名湖を一望するパラグライダー（3～10月限定）や和紙のタオルを染める体験を返礼品に用意している。

県内で体験型が特に充実しているのは伊豆市。プロの猟師と一緒にわな猟をする体験では、実際にわなを仕掛けて鹿を捕獲できれば解体・精肉作業を行う。捕獲できなかった場合は事前に保存してある骨付き肉を試食する。20万円の寄付で体験できる。

地元ラジオ局で自分の番組を持つ返礼品もある。1回15分の番組を月に1回、1年間体験できるもので、自分の趣味の話や会社の宣伝など活用法は幅広い。寄付金額は35万円となっている。その他にも、伊豆市の返礼品は木こり体験や船釣り体験などバリエーションに富んでいる。

■静岡ブルーレヴズと藤枝MYFC　選手と夢の交流

今月に入って、静岡県内のプロスポーツチームも体験型返礼品に加わった。磐田市の返礼品に、ラグビーの静岡ブルーレヴズが初出品。内容は「選手と90分の特別レッスン」。ブルーレヴズが練習するヤマハ大久保グラウンドで4人前後の選手から指導を受けられる。限定2組で、寄付金額は50万円。12月25日正午頃から受付を開始する。

藤枝市の返礼品として12月14日から始まったのは、サッカーの藤枝MYFCの「ドリーム体験チケットプレミアム」。ホームで開催される試合を貴賓席で観戦し、キックインセレモニーに参加する。さらに、全選手のサイン入りユニホームもプレゼント。寄付金額は15万円で、限定1組（参加人数は5人まで）となっている。

寄付額3万円の「ドリーム体験チケット」は、試合前の練習で選手とハイタッチしてピッチサイドを見学し、全選手のサイン入りTシャツをプレゼントする内容となっている。対象は10組（1組2人まで）としている。

ふるさと納税は12月31日までに決済を完了すれば、今年の寄付として計算される。ワンストップ特例制度の申請期限は来年1月10日必着となっている。

（SHIZUOKA Life編集部）