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2024/01/19

猫に洋服は問題ない?猫草は必要? 飼い主に知ってほしい猫の気持ち 獣医師が“代弁”

■洋服の着用は「時間限定で」 猫草は「嗜好品」

愛猫にかわいい洋服を身に付けてほしい。飼い主の気持ちは理解できるが、猫に洋服を着用させることに問題はないのか?また、猫が好む「猫草」は必要なのか?専門家に解説してもらう。

 

子どもにかわいい服を選ぶように、猫に洋服を着用させる飼い主は少なくない。日ごろから猫に関する悩みを解決している静岡市の獣医師は、こう話す。

 

「猫はグルーミング(毛繕い)によって、体を覆っている毛をきれいに保ったり、体温調整したりします。また、リラックスしたり、コミュニケーションを取ったりもしています。服を着ることで、そうしたことが妨げられる可能性があるので、ファッションで服を着させるのであれば、時間を限定するのが良いと思います」

 

着用時間に加えて、注意が必要なのがサイズ。猫の体に洋服の大きさが合っていないと、洋服が何かに引っかかって怪我をするなどの恐れがある。洋服に付けたボタンのような装飾を誤飲する可能性もあるため「着用直後は、よく猫を観察する必要があります」と話す。

 

猫を飼う時に必要なのか悩む飼い主が多いのは「猫草」。猫草は特定の植物ではなく、エン麦や小麦といった猫が好んで食べるイネ科の植物を指す。

 

猫はグルーミングの際に毛玉を呑み込む。猫草は胃の中の繊維を絡め取り、毛玉を排出させる効果が期待される。また、ビタミン摂取にも有効と言われているが、獣医師は「個人的には、おやつのような嗜好品と位置付け、必ずしも必要ではないと考えています」と話す。そして、猫草を与える際には、猫の下痢や嘔吐に気を付けるよう呼び掛けている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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