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2024/03/20

松本潤さんら出演者のイベント開催 どうする家康の経済効果 浜松市で318億円

目標を上回る64万人が来館した浜松市の大河ドラマ館

■「おんな城主 直虎」の1.5倍 イベントで観光客増加

浜松市は昨年12月まで放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」の経済波及効果が静岡県内で408億円に上り、そのうち浜松市が318億円を占めたと公表した。主演の嵐・松本潤さんが浜松まつりに参加するなど、イベント開催が集客につながり、同じく浜松市を舞台にした大河ドラマ「おんな城主 直虎」を大きく上回った。

 

浜松市によると、「どうする家康」に関連して市内を訪れた観光客がもたらした静岡県内への経済波及効果は408億円だった。8割近い318億円が浜松市内分となっている。2017年に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は県内が248億円、浜松市内は207億円だったことから、大幅に数字を伸ばした。

 

観光客増加に伴う直接的な効果は静岡県内が264億円で、浜松市内が212億円。消費拡大による間接的な効果は、それぞれ144億円と106億円だった。

 

「どうする家康」の舞台となった浜松市はドラマの出演者を招いたイベントを度々開催するなど、プロモーションに力を入れてきた。特に、昨年5月に開催した浜松まつりで主演の松本潤さんが参加した「家康公騎馬武者行列」には約68万人が集まった。

浜松城天守門で展示されている松本潤さんの写真

■松本潤さんの写真展示 浜松城天守門で5月6日まで

今年1月まで浜松城公園内で開館した大河ドラマ館は、目標の50万人を上回る64万人が訪れた。オリジナルグッズを配布してリピーターを獲得した。市内にある徳川家康ゆかりの地をめぐる観光客も増加し、市内ににぎわいを生んだ。浜松城天守門では現在、日本を代表する写真家の操上和美さんが撮影した松本潤さんの写真が展示されており、ドラマの放送が終わっても「家康のまち」をPRする取り組みが続いている。

 

経済波及効果の算出は、市から委託された「しんきん経済研究所」が実施した。静岡県や浜松市による統計などを基に算出している。

 

浜松市と同じく、「どうする家康」の舞台となった愛知県岡崎市も経済効果を発表している。目標の100億円を上回る143億円と推計。内訳は、宿泊、飲食、買い物といった観光客の消費による効果が110億円で、メディアの報道を広告費に換算したパブリシティー効果が33億円だった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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