2024/04/07
知事の給与ランキング 静岡県は10位 東京都は最下位でトップ神奈川県の半分以下
■川勝知事の月額給与130万1000円 都知事は72万8000円
静岡県の川勝平太知事が辞職を表明し、夏のボーナス(期末手当)や退職金を受け取るのか注目されている。知事のお金の事情はあまり知られていないが、都道府県によって金額の差が大きい。月額の給与は最も多い神奈川県と最も少ない東京都では2倍以上の開きがある。静岡県知事は全国で10番目の130万1000円となっている。
4月1日に新規採用職員への訓示で職業差別と捉えられる発言があったことをきっかけに、川勝知事は突如、辞職を表明した。川勝知事は6月19日に開会する県議会6月定例会での辞職を明言している。これに対し、県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団は6月を待たずに早期の辞職を求めている。
県によると、夏のボーナスは6月1日が支給の基準日となる。つまり、6月1日時点で知事の職に就いていれば、ボーナスを満額受け取れる。夏のボーナスは昨年12月2日から6か月分で、320万6965円となる。基準日の1か月前にあたる5月中に辞職すれば支給額は8割となり、5月1日より前に辞職すると受給資格を失う。
知事のボーナス金額は月額の給与で変わるため、都道府県によって違いがある。総務省によると、全国で最も月額給与が多いのは神奈川県で145万円となっている。静岡県は全国10番目で130万1000円。東京都は72万8000円で最も少ない。東京都に次いで人口の多い大阪府も106万4000円と8番目に少ない。
【知事の給与が多い都道府県】
①神奈川県 145万円
②埼玉県 142万円
③千葉県 139万円
④広島県 138万9000円
⑤福岡県 135万円
【知事の給与が少ない都道府県】
①東京都 72万8000円
②石川県 91万円
③兵庫県 93万8000円
④北海道 96万6000円
⑤秋田県 96万8000円
■市長は浜松市が127万7000円、静岡市が125万円
東京都知事の給与が少ない理由は、小池百合子知事の「身を切る改革」にある。小池知事は2016年に知事の報酬を半分にする条例案を自ら提出し、議会で可決された。
政令市の市長の給与は横浜市が159万9000円で最も多く、都道府県知事で最多の神奈川県知事の金額も上回っている。次いで、千葉市の131万7000円、仙台市と広島市の131万円。静岡県内の両政令市、浜松市は7番目の127万7000円、静岡市は8番目の125万円となっている。
知事の退職金は辞職後に退職手当請求書を提出してから支給される。金額は在職した期間で決まり、静岡県知事の場合は1期4年(48か月)で4059万1200円。川勝知事が表明通りに6月議会で辞職すると、35か月分の2959万7750円が支給される。
(SHIZUOKA Life編集部)