2024/04/25
また静岡県の政治家が… パパ活、差別発言、裏金、無免許運転 止まらない不祥事
■宮沢博行衆院議員が“パパ活不倫” 週刊誌の報道認める
衆院静岡3区を地盤とする自民党の宮沢博行衆院議員が、週刊誌「週刊文春」に“パパ活不倫”を報じられた。近年、静岡県の政治家は差別発言や無免許運転など、本業以外の不祥事で全国的に注目される不名誉な事態が続いている。
週刊文春によると、宮沢衆院議員は3年ほど前、既婚者でありながら出会い系カフェで知り合った28歳の女性に金銭を渡して都内で同棲生活を送っていた。また、出会い系サイトで男性経験のない女性を探す書き込みもしていた。
週刊文春の直接取材に対して、宮沢衆院議員は記事の内容を認めたという。週刊誌が発売される2日前の23日に議員辞職願を提出し、翌日には自民党に離職届を出して受理された。
静岡県の政治家は最近、不祥事でばかり注目されている。週刊誌による“パパ活”報道で思い出されるのは、衆院静岡5区を選挙区とし、当時自民党の支部長をしていた吉川赳衆院議員。2022年6月、吉川衆院議員が18歳の女性と飲酒してホテルで金銭を渡したと週刊誌が報じた。吉川衆院議員は週刊誌の内容を否定したが、党に迷惑をかけたことを理由に自民党を離党。現在は無所属で議員を続けている。
女性問題では、2021年の参院補選で初当選した山崎真之輔参院議員が週刊誌に一般女性との不倫関係が報じられた。山崎参院議員は報道を認めた上で議員を続けた。その後、2022年の参議院選挙で落選している。
■知事は差別発言 史上最年少県議は無免許運転で辞職
直近で不祥事によって職を辞したのは川勝平太知事。4月1日に新人職員への訓示で職業差別とも捉えられかねない発言が問題視された。差別の意図はなかったと弁明した川勝知事だったが、県庁に抗議が殺到するなど県政に混乱が生じたことなどから辞職を表明した。川勝知事の発言は度々、県内外から批判されていた。
自民党の裏金問題をめぐって離党に追い込まれたのは、衆院静岡8区を地盤とする塩谷立衆院議員だ。安倍派の座長を務めていた塩谷衆院議員は党から離党勧告処分を下された。不服申し立てをしたものの認められず、4月23日に離党届を提出して受理された。
無免許運転が発覚した中山真珠県議は、わずか5か月で辞職した。昨年4月の県議会議員選挙に初挑戦し、史上最年少となる27歳で当選。その若さに期待と注目が集まったが、当選から1か月後に運転免許が失効していると知っていたにもかかわらず複数回、車を運転していたことが明らかになった。当初は議員を続ける意向を示していたが、昨年9月に辞職した。
川勝知事と中山県議の辞職に伴う選挙は、ともに5月26日に実施される。自民党は次期衆院選に向けて、空席となる衆院静岡3区と衆院静岡8区の支部長の問題を解決する必要がある。次々と出てくる政治家の不祥事。静岡県民は本来の政治活動が全国で話題になることを望んでいる。
(SHIZUOKA Life編集部)