2024/05/23
1年で6週間だけ開園 世界150種類のゆりが咲き誇る 大ヒット映画のロケ地で話題
■可睡ゆりの園 5月25日~7月7日に期間限定で開園
限られた期間を最高の状態で迎えられるよう、1年のうち11か月近くを準備に費やす。静岡県袋井市にある「可睡ゆりの園」が5月25日に開園する。世界各国から集められた150種類以上のゆりが、わずか6週間の期間限定でお披露目される。その絶景は、大ヒット映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のロケ地にもなっている。
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常連の来園者にとって、今年も待ちに待った時期がやってきた。可睡ゆりの園が5月25日から7月7日まで、1か月余りの期間限定で開園する。
東名高速の袋井ICから車で約5分の距離にある可睡ゆりの園は3万坪の広大な敷地に150種類以上、200万本のゆりが咲き誇る。園の中央には大きな池があり、華やかなゆりをゆっくりと眺めながら散策できる。
開園は毎年、5月下旬から7月上旬に限られている。この期間以外は草刈り、球根の植え込み、消毒など、ゆりの管理に時間をかける。全ては約1か月の見ごろを最高の状態に仕上げるためだ。
見どころの1つは、園の南側斜面に咲くオランダ産のゆり。黄色いじゅうたんのように一面を染める。2022年からはアジサイの栽培も始め、ゆりとの共演が新たな撮影スポットとなっている。
■映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のロケ地
散策の途中には、一息つける休憩スペースや飲食店が設けられている。食事処の名物は、ここでしか食べられない「ゆりの天ぷら」。食用のゆりの球根をカラッと揚げ、ホクホクした食感や味はジャガイモやニンニクに似ている。
園の出口近くには、ゆりの直売所がある。大きなつぼみをつけた鉢が、常時1万鉢以上並ぶ。豪華なものから1000円以下の手軽なものまで販売されており、自宅でもゆりの花や香りを楽しめる。
日本では、この規模のゆりを楽しめる場所はほとんどない。その絶景は福原遥さんと水上恒司さん主演で、主題歌を福山雅治さんが書き下ろした映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の舞台にもなった。興行収入45億円の大ヒット映画で、偶然にも可睡ゆりの園が開園中の6月14日にBlu-rayとDVDが発売される。
映画を象徴するシーンとして描かれたゆり畑は、どこで撮影されたのか話題にもなった。今年は聖地巡礼の効果で来園者増加が期待される。
(SHIZUOKA Life編集部)