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2022/09/06

【高校野球】日本高野連プロ志望届提出した球児公開 静岡県から50m5秒台の大型遊撃手

■富士宮東・勝又琉偉内野手がプロ志望届提出 身長188センチ、50メートル5秒台

日本高校野球連盟は5日、プロ志望届を提出した高校野球選手の一覧を公開した。ドラフト上位指名候補や甲子園出場選手が名を連ねる中、静岡県からは大型遊撃手として期待される富士宮東高の勝又琉偉選手の名前が掲載された。1020日に予定されているドラフト会議で指名されて入団すれば、同校から直接プロ入りする初めての選手となる。

 

高野連が5日に公開したリストには30人の選手の名前が載っていた。高校通算54本塁打を記録した京都外大西の西村瑠伊斗外野手や、天理で主将を務めた戸井零士内野手。投手では、最速150キロを超える苫小牧中央の斉藤優汰投手や市和歌山の米田天翼投手らが名を連ねた。

 

その中で、静岡県の高校からプロ志望届を提出したのが、富士宮東の勝又内野手だった。リストに掲載された30人のうちで、2番目に早い824日に受理されている。

 

勝又内野手は身長188センチ、体重78キロ。走攻守全てがそろった大型遊撃手として期待されている。柔らかさがあり勝負強い打撃と、投手も務める肩の強さ。さらに、50メートルを5秒台で走る俊足と潜在能力が高い。

 

■最後の夏は無安打もスタンドにはプロのスカウト

高校では1学年先輩の部員が3人しかいなかったこともあり、1年秋から実質的な主将を任された。遊撃手、主砲としてチームを引っ張るだけではなく、普段の練習でもリーダーシップを発揮した。2年秋からは“正式”な主将を務めた。

 

同校初の甲子園を目指した高校最後の夏の大会は、3回戦で敗退した。相手チームに警戒され、3試合で5打数無安打、5四球。チームを勢いづける打撃ができなかったが、バックネット裏にはプロ野球のスカウトが並んでいた。

 

プロ志望届は現在も受付が続いているため、今後リストに掲載される選手の名前は増えていく。近江の山田陽翔投手、大阪桐蔭の松尾汐恩捕手、高松商の浅野翔吾外野手といった夏の甲子園を沸かせ、9日に米国で開幕する18歳以下による「U-18ワールドカップ」に出場する日本代表の選手は、帰国後にプロ志望届を提出するとみられている。

 

■長身のサイドスロー 常葉大菊川の安西叶翔投手もプロ入り希望

静岡県の高校生では、常葉大菊川の安西叶翔投手が静岡県高野連にプロ志望届を提出し、近日中に日本高野連に受理される見通しとなっている。安西投手は身長186センチ、体重86キロ。右サイドスローから140キロ台後半の直球を投げ込む。

 

今夏の静岡大会では部内で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、自身も陽性が判明。メンバーの大幅入れ替えを余儀なくされたチームは、4回戦で敗退した。最後はマウンドに立てず高校野球生活を終えた安西投手は、次のステージでの活躍を誓っている。

 

プロ志望届の締め切りは106日。プロ野球のドラフト会議は1020日に行われる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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