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2024/07/26

生徒の胸ぐらつかみ、止めに入った別の生徒を平手打ち 高校教諭の処分は最も軽い厳重注意

■47歳の男性教諭 部活動指導中の暴力で「戒告」

静岡県教育委員会は教諭3人の懲戒処分を発表した。そのうちの1人は高校で部活動の指導中、生徒の胸ぐらをつかんだ。さらに、それを止めようとした生徒を平手打ちしてけがをさせた。この教諭は、「戒告」の懲戒処分を受けた。

 

県教委によると、富士宮北高校に勤務する47歳の男性教諭は今年6月、顧問を務める部活動で、2年生の男子部員の胸ぐらをつかんだ。この部員が3年生の男子部員から助言を受けた際に投げやりな態度を取ったことに腹を立てたという。

 

さらに、教諭の行動を止めようと背後から近づいた別の生徒に対して、左頬を平手打ちした。生徒は上唇を切るけがをしている。

 

懲戒処分は公務員の義務違反や服務規律違反に科す処分で、重い方から「免職」、「停職」、「減給」、「戒告」の4種類がある。男性教諭は7月25日付で、文書または口頭によって厳重注意される「戒告」の懲戒処分を受けている。

静岡県教育委員会が入っている県庁西館

■無車検・無保険で接触事故 51歳男性教諭は「減給」

この他に、県教委は2人の教諭の懲戒処分も発表した。島田高校に勤める51歳の男性教諭は車検と保険に入っていないと認識していながら、約1年10か月の間、自家用車を使用していた。昨年12月、通勤中に接触事故を起こした際に無車検と無保険が発覚した。

 

さらに、事務職員から公務での自家用車使用に必要な更新事務手続きを督促されたが、応じていなかった。その結果、本来は自家用車を公務で使用できないにもかかわらず、おととし5月から昨年8月までの期間に計14回、公務で自家用車を使っていた。7月25日付で、減給10分の1(3か月)の懲戒処分を受けた。

 

もう1人は県西部の小学校に勤務する25歳の女性教諭で、自家用車で通勤中にスピードオーバーで警察官に検挙された。今年3月19日の午前7時10分頃、袋井市にある最高時速40キロの道路を70キロで走行したという。

 

女性教諭は免許停止30日の行政処分と罰金6万円の刑事処分を受けている。県教委は「戒告」の懲戒処分とした。教諭3人の不祥事については次のようにコメントした。

 

「教育委員会が一丸となって不祥事防止対策に取組む中、複数の教職員がこのような非違行為を行ったことは、児童生徒、保護者をはじめ、県民の皆様の学校教育に対する信頼を著しく失わせるものであり、社会的責任はきわめて大きく、深くお詫び申し上げます」

 

「県教育委員会といたしましては、このことを大変重く受け止め、再発防止に向けて、交通規則の遵守徹底を図るとともに、不適切な言動によらずに、児童生徒の心に届く指導の重要性を改めて啓発し、公教育を担う重みを改めて自覚するよう、具体的・実践的な指導や研修を通じて、職員全体の一層の綱紀粛正と使命感・倫理観の高揚を図り、教育行政の信頼回復に努めてまいります」

 

教職員の懲戒処分は今年度、6件となった。内訳は「停職」が1件、「減給」は2件、「戒告」が3件となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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