2024/08/01
防御率0.00の投手や打率3割超の打者も…くふうハヤテからNPB12球団復帰ならず
■NPB12球団の支配下選手登録 7月31日に期限
1軍にチームを持つNPB12球団は支配下選手登録できる補強期間を終えた。今シーズンからプロ野球2軍のウエスタン・リーグに参加する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」からはNPB12球団復帰を目指す選手が複数いたが、希望はかなわなかった。その中の1人で、ソフトバンクやロッテでプレーした福田秀平外野手は今シーズン限りでの現役引退を発表した。
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NPB12球団は7月31日、支配下選手登録できる期限を迎えた。2軍のみの球団として活動しているくふうハヤテまたは新潟市に本拠地を置くオイシックス新潟に所属し、NPB12球団に在籍した経験のある選手は、この日まで復帰するチャンスが残っていた。
くふうハヤテには、かつてNPB12球団に所属した選手が多く、全員がシーズン開幕前に再び1軍の舞台に立つことを目標に掲げていた。実際、今シーズンのウエスタン・リーグで成績を残している選手もいる。
2022年までDeNAでプレーしていた倉本寿彦内野手は打率.308をマーク。コンディションが整わず戦線離脱した影響もあって出場は39試合にとどまっているが、存在感を見せている。
投手陣の成績で目を引くのは、昨シーズンまでDeNAに所属した田中健二朗投手。倉本内野手と同様、コンディションが上がらず6月以降の登板はないが、15試合で計16回1/3を投げて1点も許していない。ソフトバンク、日本ハム、DeNAと3球団で計337試合に登板した藤岡好明投手も登板数は13試合と少ないが、防御率0.77と数字を残している。
■元ソフトバンクの福田秀平選手は今季限りで現役引退
NPB12球団がくふうハヤテから選手を1人獲得すれば、当然ながら支配下選手の枠が1つ埋まる。年齢や体調など様々な要素を考え、1軍の戦力になると判断して獲得するハードルは決して低くない。
一方、NPB12球団に在籍していた選手の中で思うような成績を残せなかった選手もいる。ソフトバンクとロッテでプレーした福田秀平外野手は、ここまで53試合に出場して打率.169、0本塁打と苦しんでいる。8月1日には今シーズン限りでの引退を発表した。前DeNAの池谷蒼大投手も16試合で1勝4敗、防御率5.14と苦戦している。
NPB12球団に所属した経験のあるくふうハヤテの選手が今シーズンに復帰するチャンスはなくなった。ただ、所属経験のない選手は今秋のドラフト会議で指名されて入団する可能性が残っている。
(SHIZUOKA Life1編集部)