■富士大学から6人がドラフト指名　ネットでトレンド入り

プロ野球ドラフト会議が10月24日、都内で行われた。史上最多6人が指名を受けて話題となったのが富士大学。インターネットでも「富士大学」がトレンド入り。静岡県に“突っ込み”を入れるコメントもあった。

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今年のドラフト会議では支配下69人、育成54人と12球団で計123人が指名を受けた。そのうち、最も多い6人の名前が呼ばれたのが富士大学だった。オリックスの1位・麦谷祐介外野手を筆頭に、以下の選手が指名された。

・麦谷祐介外野手（オリックス1位）

・佐藤柳之介投手（広島2位）

・安徳駿投手（ソフトバンク3位）

・渡辺悠斗内野手（広島4位）

・坂本達也捕手（巨人育成1位）

・長島幸佑投手（ロッテ育成3位）

富士大学は近年、プロで活躍する選手を多数輩出している。野手ではソフトバンク・山川穂高選手や西武・外崎修汰選手、投手には楽天・鈴木翔天選手や日本ハム・金村尚真選手らがいる。2018年に最多勝のタイトルを獲得した元・西武の多和田真三郎氏も富士大学のOBだ。

ドラフト会議で次々と選手が指名され、「富士大学」はXのトレンドにも入った。「富士大学が止まらない」、「選手の育成が上手すぎる」といったコメントがある中、思わぬ余波を受けたのが静岡県だった。

富士大学のキャンパス（大学HPより）

■キャンパスは岩手県　静岡県と勘違いする人が…

富士大学と聞くと「富士山」をイメージするが、キャンパスは岩手県花巻市にある。元々は学校法人・京王学園が奥州大学の名前で開学したが、東京で富士短期大学を運営していた学校法人・富士短期大学の理事長が奥州大学の理事長を兼務する形となり、その流れで奥州大学は富士大学に名称が変わった。

「富士」でありながら岩手県に大学があることから、インターネット上では「静岡か山梨にある学校かと思ったら岩手とは。難しすぎる」、「富士大学、静岡県で検索したら、富士常葉大学という別の学校がヒットした」、「サッカー王国の静岡県から、こんなにたくさんのドラフト指名選手が誕生したのかと思ったら、まさかの岩手県だった」といったコメントが並んだ。

「富士」の名称をめぐっては、みずほ銀行の前身は「富士銀行」、自動車メーカーのスバルは「富士重工」から社名変更するなど、静岡県や山梨県に本社がなくても「富士」を使うケースは少なくない。富士大学快挙の裏で、静岡県は思わぬ形で注目された。

（SHIZUOKA Life編集部）