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2024/10/29

浜松市で不審な訪問 闇バイトの強盗相次ぐ中で… 静岡県の統計調査員が身分証を紛失

■首からかける調査員証 バインダーに挟んで紛失

静岡県は統計調査員が労働力調査の調査員証を紛失したと発表した。浜松市内で勤務中、なくなっていることに気付いたという。浜松市では全国家計構造調査の調査員を名乗る不審な男による「かたり詐欺」が確認されていることもあり、住民は警戒が必要だ。

 

【注意】浜松市で調査員装った「かたり詐欺」 不審な男の特徴は…

 

県デジタル戦略局統計調査課によると、10月23日に統計調査員が身分を証明する労働力調査証を紛失した。調査証には県知事印が押され、顔写真が貼ってある。大きさは縦6.9センチ、横9.7センチで、首にかけるためのストラップ付のケースに入っている。

 

この調査員は23日の午前中に自家用車で調査対象となっている共同住宅を訪問し、調査書類を配った。調査員証はバインダーに挟んでカバンに入れていたという。バインダーは調査書類を配布する際にカバンから取り出し、配布後にカバンを戻したが、次の調査区に着いてカバンを確認したところ、バインダーがなくなっていた。バインダーには調査員証のほかに白紙のメモ用紙を挟んでいた。

 

その日の午後1時頃、調査員は警察に遺失届を提出した。訪問した共同住宅や周辺を探したものの、バインダーは見つからなかった。午後4時頃に調査員は調査員証の紛失を県に報告。状況を説明した後に再び捜索したが、発見できなかった。

 

県は再発防止策として「調査員には活動中、調査員証を首からかけるように文書で徹底すること」と「今後の説明会や研修などで、調査員証の管理について十分注意するよう改めて周知徹底すること」の2点を挙げている。

 

■浜松市で「かたり詐欺」 全国家計構造調査装って訪問

労働力調査は国の重要な調査として統計法に定められた機関統計調査で、総務省が毎月、都道府県を通じて実施している。就業者や完全失業率など、雇用に関する最新動向の把握や分析において重要な役割を果たしているという。調査員は知事が任命する非常勤公務員となっている。

 

調査員証を紛失した浜松市では10月21日、全国家計構造調査の調査員を装った「かたり調査」が確認されている。今回の労働力調査とは違うものの、調査員を名乗って家庭の個人情報を聞き出し、詐欺や強盗といった事件で悪用されるケースは全国で多発している。

 

紛失した調査員証を発見する人物は善良な市民とは限らない。再発が許されないのは言うまでもない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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