2025/04/13
「気持ち悪い」、「怖すぎる」 特定女性のパソコン1700回 沼津市の男性職員が不正閲覧で処分
■パソコンの保安対策を担当 職員4人が不正閲覧で懲戒処分
静岡県沼津市は他の職員のパソコンから情報を盗み見たなどとして、職員4人を懲戒処分にした。そのうちの1人は、特定の女性を対象に約1700回も不正閲覧していた。
逮捕→略式命令に度重なるパワハラ 静岡県職員の懲戒処分にも「軽すぎる」の声
4月8日付で懲戒処分を受けたのは、職員のパソコン管理や保安対策を担当するICT推進課の男性職員4人。リモートでパソコンに入ることができる課のシステムを悪用したという。4人は「興味本位でのぞいてしまった」と話している。
年齢は20代から40代で、停職から戒告まで内容によって異なる処分となっている。最も重い停職2か月の処分となった20代の男性職員はパソコンのシステムを680回不正に利用して人事異動の情報などを閲覧し、その内容を他の職員に漏洩した。
処分自体は停職よりも軽かったが、世間を驚かせたのは、減給10分の1(6か月)となった別の20代の男性職員の行動だ。この男性の不正閲覧は2000回を超え、そのうち約1700回は特定の女性職員が使うパソコンだった。市民からは怒りや疑問を通り越して「不気味」、「気持ち悪い」という声が相次ぐ。
■1700回の閲覧に「ストーカー行為」、「興味本位を超えている」
インターネット上でも、「もし自分が被害にあった女性職員なら、怖さと気味の悪さで職場に行けない」、「1700回も閲覧するのはストーカー行為ではないか。減給10分の1なんて処分が軽すぎる」、「興味本位の域を超えている。こんな危険な職員がいる職場は怖すぎる」などのコメントが並んだ。
また、沼津市の仕組みを疑問視する人も多い。市民らからは「いまだに、こんな問題が起きるシステムを使っているとは。役所が時代遅れなのは周知のことだが、あまりにも低レベルで驚く」、「何千回も不正閲覧する時間があるなんて、よほど暇なんでしょう。人員を削減した方が良いのではないか。忙しければ、こんなことをする時間はない」といった意見があった。
他の2人の職員は最も軽い戒告処分となっている。今回の不祥事は今年3月に「内示前に正確な人事情報を把握している職員がいるという話を聞いた」という内部通報をきっかけに判明した。
沼津市の頼重秀一市長は「公表前の人事異動情報等の内部情報を閲覧、一部職員がそれを他の職員に漏えいしたことは、沼津市情報セキュリティポリシーの重大な違反行為であります。これらの行為により、市民の皆様からの信頼を著しく損ねたことについて、深くお詫び申し上げます。今後は、このようなことが二度と起こらぬよう、職員の綱紀の保持・粛正をさらに徹底し、市民の皆様からの信頼回復に努めてまいります」とコメントしている。
(SHIZUOKA Life編集部)