2025/04/26
ともに売上好調 エスパルスは3期連続50億円超 ジュビロは過去最高 収益は明暗
■エスパルスは6期連続の黒字 ジュビロは3期ぶり赤字
清水エスパルスとジュビロ磐田の運営会社が決算を発表した。売上高はエスパルスが3期連続で50億円を超え、ジュビロは過去最高を記録した。ともに売上は順調だった一方、収益では明暗が分かれた。
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エスパルスの今年度の売上高は50億3000万円となった。過去最高だった前年度からは1.9%減少したが、3期連続で50億円に到達している。主催試合自体は前期から少なくなっている中、入場者数を順調に伸ばしている。
純利益は2600万円で、6期連続の黒字だった。2020年1月から社長を務めている山室晋也氏は「Jリーグの分配金が減額されるなどマイナスな要素がある中で非常に満足のいく決算となりました」と語った。広告収入は前期から4億円減ったが、支出で大きな割合を占める人件費は13.5%減少の22億3900万円に抑えた。
一方、ジュビロの売上高は過去最高の48億5100万円に上った。前期から14.1%増加している。1試合平均の入場者数が20%上昇したことに加えて、グッズの売上やファンクラブの会員数も伸ばしている。
ただ、支出が膨らんで3500万円の純損失を計上した。赤字は3期ぶりとなる。J1残留に向けた補強費が重荷となった。補強は実らず、ジュビロはJ2に降格した。
J2が舞台となる今シーズンは入場者数の減少が避けられない。ただ、スポンサーの増加などで売上高の増加と黒字化を見込む。浜浦幸光社長は「予算の範囲内でJ2優勝を果たし、その先を見据えたチームづくりを進めていく」と話している。
今シーズンはここまで、エスパルスが5勝3分け4敗でJ1の7位。ジュビロは5勝2分け4敗でJ2の6位となっている。
(SHIZUOKA Life編集部)