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2022/10/18

静岡県が2年連続全国トップ 移住希望者から人気を集める3つの理由 

富士山も静岡県が移住先で人気を集める理由の1つ

■都内の移住相談窓口でアンケート 20代から60代まで静岡県がトップ

新型コロナウイルスの感染者数はピーク時より大幅に減っている。政府の全国旅行支援が始まり、水際対策も緩和され、人の動きが活発になっている。人々の生活は元通りになりつつある中、新型コロナの猛威や長期化により仕事への考え方や働き方は変化している。地方への移住を希望する人は増加傾向にあり、中でも静岡県は人気の移住先となっている。

 

都内で移住の支援や情報提供をしている「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」によると、面談、電話、セミナー参加など移住に関する相談は昨年、4万9514件だった。前年から29%増加し、過去最高だった2019年の4万9401件を上回った。

 

移住への関心が高まる中、特に人気なのが静岡県。ふるさと回帰支援センターの訪問者約1万1000人にアンケートを取った結果、移住希望地の1位に2年連続で選ばれた。窓口相談者で1位、セミナー参加者は6位となった。

 

窓口相談者を年齢別に見ると、20代から60代までがトップ、70代以上は2位と幅広い世代が魅力を感じている。特に30代は回答者の14.7%が静岡を希望し、2位・福岡県の8.4%を大きく引き離している。

 

静岡県は2020年の調査でも窓口相談者が1位で、セミナー参加者は4位。窓口相談者のみをアンケートの対象にしていた時も、2019年は3位、2018年が2位、2017年が3位、2016年は3位と常に上位に入っていた。

マグロやシラスなど駿河湾は海の幸も豊富

■静岡県への移住希望者 女性と20代が増加傾向

相談者全体の傾向を見ると、2014年以降、移住を希望する女性の割合が増えているという。昨年は過去最高の45.3%。また、20代の希望者も22.2%と今までで最も高くなった。

 

ふるさと回帰支援センターは静岡への移住を希望する人が多い理由を「県が市町と連携して移住フェアやセミナー、出張相談会などを数多く開催し、その参加者が窓口相談に来ている」と分析している。一方、セミナー参加者を対象としたアンケートでトップだった広島県については「年間セミナー回数が39回あった。窓口相談での相談傾向を独自に分析し、県自らセミナーを企画して移住相談者のニーズに即したセミナーをタイムリーに実施している」と説明した。

 

■「首都圏へのアクセス」「豊かな自然」「温暖な気候」が人気

静岡県が移住先で選ばれる理由には「利便性」、「自然」、「気候」と主に3つがある。

 

静岡県公式の移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」によると、静岡県への移住に興味を持ったきっかけの1位から5位までは以下のようになっている。(複数回答可)

①海が近い 6%

②首都圏に近い 8%

③観光、出張で訪れた 1%

④富士山が見える 5%

⑤地縁・血縁 1%

 

また、他の都道府県と比べた静岡県の魅力は自然・生活環境が上位を占めた。(複数回答可)

①自然環境 9%

②首都圏に近い 3%

③温暖な気候 2%

④食べ物がおいしい 3%

⑤富士山が見える 2%

 

参考

R3静岡県への移住に関する意識調査_報告書 (pref.shizuoka.jp)

静岡県は富士山に駿河湾と豊かな自然に恵まれている。気候も温暖で、伊豆半島や牧之原市のビーチは年中、マリンスポーツを楽しむ人が訪れている。

 

首都圏への交通アクセスの良さも大きな魅力。東海道新幹線を利用すれば、静岡駅から東京駅までは約1時間。県東部の三島駅からは50分ほどで着く。東名高速と新東名高速もあるため、県東部から神奈川や東京の職場に車で通勤する人も少なくない。

 

移住希望者の条件を満たす三島市、富士市、富士宮市、静岡市、さらに伊豆半島の市町も人気が高い。新型コロナ感染拡大の影響もあって、働き方や生き方を見つめ直す人は増えている。そして、静岡県は新しいライフスタイルの有力な選択肢となっている。

 

(SHIZUOKA Life編集部)

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