生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2022/11/02

W杯初出場の9人→1人に… サッカー王国は遠い昔?日本代表に静岡県出身は伊藤洋輝だけ

サッカーW杯カタール大会の決勝が行われるルサイク・アイコニック・スタジアム

■W杯カタール大会20日開幕 静岡県出身の日本代表は過去最少の1人

20日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表26選手が、日本サッカー協会から発表された。静岡県出身選手は、ドイツ・シュツットガルトでプレーするDF伊藤洋輝選手が選ばれた。日本代表が初出場した1998年のフランス大会では9人いた県内出身選手は、わずか1人となった。

 

W杯カタール大会の選手登録数は、前回2018年ロシア大会までの23人から3人増えた。しかし、静岡県出身選手は初出場した1998年フランス大会以降、最も少ない1人となった。

 

県内出身で唯一選出されたのは、ドイツ・シュツットガルトに所属する伊藤洋輝。浜松市東区生まれの23歳で、ジュビロ磐田ユースからトップチームに昇格。2021年にジュビロからシュツットガルトに期限付きで移籍し、今年5月に完全移籍した。

 

伊藤は身長188センチ、81キロと恵まれた体格を生かした守備力を武器とする。主にセンターバックを務め、サイドバックやサイドハーフでプレーする時もある。W杯は初出場で、静岡県出身選手の連続出場を継続させた。

 

■日本代表初出場の1998年フランス大会は9人が県内出身

1998年のフランス大会では県内出身者が日本代表に9人も名を連ねていた。サッカー王国静岡を象徴する静岡市清水区生まれ、または清水商(現・清水桜が丘)や清水東といった清水区の高校でサッカーをしていた選手が大半を占めた。GK川口能活さんは4大会連続、MF小野伸二さんとMF長谷部誠選手は3大会連続で出場している。

 

【1998年フランス大会】9人

・川口能活(富士市出身)

・小野伸二(沼津市出身)

・中山雅史(藤枝市出身)

・服部年宏(静岡市清水区出身)

・相馬直樹(静岡市清水区出身)

・斉藤俊秀(静岡市清水区出身)

・伊東輝(静岡市清水区出身)

・名波浩(藤枝市出身)

・平野孝(静岡市清水区出身)

 

【2002年日韓大会】6人

・川口能活

・小野伸二

・中山雅史

・服部年宏

・市川大祐(静岡市清水区出身)

・西澤明訓(静岡市清水区出身)

 

【2006年ドイツ大会】3人

・川口能活

・小野伸二

・高原直泰(三島市出身)

 

【2010年南アフリカ大会】4人

・川口能活

・長谷部誠(藤枝市出身)

・内田篤人(函南町出身)

・矢野貴章(浜松市浜北区出身)

 

【2014年ブラジル大会】2人

・長谷部誠

・内田篤人

 

【2018年ロシア大会】2人

・長谷部誠

・大島僚太(静岡市清水区出身)

 

【2022年カタール大会】1人

・伊藤洋輝(浜松市東区出身)

 

県勢では伊藤の他に、エスパルスのGK権田修一選手(東京都世田谷区出身)が2大会ぶり2度目の選出を果たした。アジア最終予選ではメンバーに入っていたスコットランド・セルティックに所属する静岡学園出身のMF旗手怜央選手は落選している。W杯カタール大会は20日に開幕し、日本代表は日本時間23日午後10時から1次リーグ初戦でドイツと対戦する。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事