2022/11/05
赤ちゃんは無料、子どもは有料? ターミナルで金額違う? 静岡空港が導入決めた施設利用料とは
■静岡空港は国内線140円、国際線550円 来年1月20日から
静岡県牧之原市にある富士山静岡空港株式会社は、運営する静岡空港に「旅客取り扱い施設利用料」を導入すると発表した。来年1月20日から、国内線の利用者は1人140円(子ども70円)、国際線は550円(子ども270円)を負担する。利用者の利便性を向上させる目的があるという。
静岡空港でも導入が決まった旅客施設使用料は空港を利用する料金で、航空チケットや旅行のパンフレットの備考欄に記載されている。旅客サービス施設使用料や空港使用料と呼ぶ空港もある。
旅客施設使用料は成田、羽田、関西など主要空港ではすでに導入されており、料金は空港によって、さらにはターミナルによっても異なる。
例えば、中部国際空港の国内線は、第1ターミナルで大人1人あたり440円、第2ターミナルで380円。国際線は第1ターミナルで2620円、第2ターミナルで1300円となっている。格安航空会社(LCC)が乗り入れるターミナルは料金が安い傾向にある。
静岡空港では国内線が大人(12歳以上)140円、子ども(3~11歳)70円、国際線は大人550円、子ども(2~11歳)270円と発表された。国内線は出発と到着どちらも、国際線は出発のみ支払いの対象となっている。料金は航空チケットに含まれているため、特別な対応は必要ない。
■静岡空港は全国13番目 最も高い空港は550円、最安は100円
富士山静岡空港株式会社によると、施設使用料を導入する空港は全国に12カ所ある。国内線で静岡空港より料金が安いのは、茨城と北九州の100円、福岡の110円。最も高いのは沖縄・下地島で550円となっている。
旅客施設使用料はチケットごとに発生するため、座席を使用しない赤ちゃんは対象にならない。また、空港での見送りや飲食店、土産店の利用のみであれば必要ない。
静岡空港で施設使用料が導入されるのは来年1月20日以降に航空チケットを購入し、搭乗する人が対象。飛行機の利用が1月20日以降でも、チケットを1月20日より前に購入すれば対象外となる。
富士山静岡空港株式会社は、アフターコロナを見据えて旅客ターミナルビルの改修工事や保安検査場の混雑緩和措置を実施している。施設使用料を施設や設備の維持管理などに充て、利用者の利便性向上を目指すとしている。
(SHIZUOKA Life編集部)