2022/12/04
話題の新アニメは浜松市が舞台 モデルは「規律ある進学校」 卒業生に大河出演の女優
■青春ラブコメ「夢見る男子は現実主義者」 2023年にアニメ化
浜松市はアニメ「夢見る男子は現実主義者」のモデル地に選ばれたと発表した。このアニメはインターネット小説がテレビアニメになるもので、浜松市の名所や名物が登場する。モデルとなった浜松市立高校は「規律ある進学校」を掲げ、卒業生にはNHKの大河ドラマに出演した女優もいる。
「夢見る男子は現実主義者」は小説投稿サイト「小説家になろう」に連載され、「HJネット小説大賞2019」で3356作品の中から大賞を受賞した。すでに漫画化され、2023年にアニメで放送される。
ストーリーは、進学校に通う主人公が同じクラスの美少女に恋焦がれ、すれ違いを繰り返す青春ラブコメディ。そのモデル地に浜松市が選ばれた。
アニメの中には浜松駅前のアクトタワーから続く「アクト通り」や弁天島海浜公園などが登場する予定で、地元名物の「うなぎパイ」や「餃子」などが出てくる可能性もあるという。
■モデルは浜松市立高校 卒業生に女優の田中道子
高校を舞台としたアニメのモデル校となったのは、浜松市立高校。1959年創立で、2004年度までは静岡県で唯一、公立の女子高だった。現在は男女共学になっている。
校訓に「誠」、「愛」、「節」を掲げ、学業と人間性のバランスが取れた全人教育を実践する「規律ある進学校」を目指している。部活は陸上、水泳、テニスが盛んで、文化部は放送部やマンドリン部が今年度の全国大会に出場。2010年度には民間の校長を登用したことでも話題となった。
卒業生には女優の田中道子さんがいる。2016年にテレビ朝日に人気ドラマ「ドクターX」でテレビドラマに初出演。2018年にはNHKの大河ドラマ「西郷どん」にも出演した。現在はドラマの他に、バラエティー番組でも活躍している。
静岡県内では沼津市が人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地となり、県外や海外からも観光客が訪れている。浜松市も「夢見る男子は現実主義者」で広く知られれば経済効果があるだけに、鈴木康友市長も「聖地化に向けて取り組み、観光誘客、交流人口の増加につなげていきたいと考えています」と期待している。
浜松市では「夢見る男子は現実主義者」をはじめ、「ゆるキャン△」や「エヴァンゲリオン」など、市内がモデル地となったアニメ関連のコンテンツを世界最大級の「コミックマーケット101」に初出展する。自治体が出展するケースは珍しいという。コミケは今月30、31日に東京都江東区にある東京ビッグサイトで開催される。
(SHIZUOKA Life編集部)