2022/12/29
阪神の中継ぎエースが「負けたくない球団」は? ケガから復帰目指す左腕は「ヤクルト」
■静岡県人会の野球教室に参加 DeNA、中日からも計5選手
穏やかな口調に決意がにじんだ。阪神の岩崎優投手が29日、地元・静岡市の野球教室に参加。トークショーで「負けたくない球団」を問われ、DeNAを挙げた。今オフに国内FA(フリーエージェント)権を行使して、阪神に残留。いまだ経験していないリーグ優勝に向け、天敵へのリベンジを誓った。
岩崎投手は年末の大切なイベントに位置付けている、静岡県人会の野球教室に参加した。集まったのは、小学6年生を中心に集まった120人。チームメートの髙橋遥人投手やDeNAの池谷蒼大投手と高田琢登投手、中日の鈴木博志投手とともに、守備のコツやキャッチボールのポイントを伝えた。
野球教室の後に行われたトークショーでは、子どもたちや会場のファンからの質問に答えた。その中には、「負けたくない球団は、どこですか?」という内容があった。
DeNAの池谷投手と高田投手は「全ての球団」と回答。その後、特定の球団に絞るよう求められた中日の鈴木投手は巨人と答え、「一番目立っているチームですから」と会場を沸かせた。
■阪神・岩崎投手が負けたくないのは「DeNA」 髙橋投手は「ヤクルト」
4人目の阪神の高橋投手はヤクルトを挙げ、「去年打たれているので、もう負けたくないです」と話した。左肘の手術を受けて現在はリハビリ中だが、復帰後は苦手意識を払しょくする投球を描いている。
大トリとなった阪神の岩崎投手はDeNAを選んだ。今シーズンは57試合に登板して、防御率1.96とブルペンを支えたが、DeNAとは相性が悪かった。
6月に逆転サヨナラ負けを喫するなど、6試合で0勝2敗、防御率7.94。結果を残せなかっただけに「今年は対戦成績が悪かったので」と来シーズンへの思いは強い。
岩崎投手は今オフに自身初の国内FA権を行使して、阪神残留を決断した。その理由には、在籍した9年間で一度もリーグ優勝していないことを挙げている。ブルペンを支える岩崎投手の存在は、阪神の優勝に不可欠。苦手を払しょくし、チームを18年ぶりの歓喜へと導く。
(鈴木 梨沙/Risa Suzuki)