2023/01/02
静岡県の両政令市で史上初の現職不出馬へ 県議選は選挙区1増 4月は統一地方選
■静岡も浜松も現職の市長が不出馬表明 政令市移行後初めて
2023年がスタートした。今年は4月に統一地方選挙が控えている。静岡県では静岡市と浜松市、両政令指定都市を含む、6つの自治体で市町長選が予定されている。静岡と浜松の市長選では、ともに現職が立候補しない異例の構図。県議選は選挙区が1つ増え、68の議席を争う。
全国の多くの自治体で首長や議員の選挙を同じ期日で行う統一地方選は、4年に一度訪れる。今年は4月に予定されており、県議選、政令市の市長選と市議選は9日、政令市以外の市町長選と市町議選は23日が投票日となっている。
静岡市と浜松市、両政令指定都市でも市長選が予定されているが、今回は異例の形となっている。静岡市は現在3期目の田辺信宏市長が昨年12月に「熟慮に熟慮を重ねた結果」、次期選挙への出馬を見送った。
浜松市の鈴木康友市長も昨年10月に、4期目の任期が満了する4月で退任する意向を示した。静岡市は2005年、浜松市は2007年に政令指定都市となっているが、移行してから現職が出馬しないケースは初めてとなる。
現時点で、静岡市長選には自民党の山田誠県議と元副知事の難波喬司さんが出馬の準備を進めている。一方、浜松市長選は、浜松市出身で前総務省都道府県税課長の中野祐介さんが立候補を表明している。
■浜松市長選は2011年以来、無投票の可能性も
【静岡市長選】
(2019年)
田辺 信宏 13万8454票
天野 進吾 10万7407票
林 克 3万3322票
(2015年)
田辺 信宏 18万4856票
高田 都子 6万8895票
松浦 敏夫 2万2066票
(2011年)
田辺 信宏 13万5224票
海野 徹 12万5419票
安竹 信男 3万9275票
(2007年)
小嶋 善吉 14万4842票
海野 徹 14万3539票
【浜松市長選】
(2019年)
鈴木 康友 19万5728票
山本 遼太郎 13万4611票
野沢 正司 2万5195票
(2015年)
鈴木 康友 26万5234票
嶋田 博 6万8007票
(2011年)
鈴木 康友 無投票
(2007年)
鈴木 康友 20万3923票
北脇 保之 19万2293票
高林 順 1万9783票
■政令市以外に4つの市町長選 県議選は1増の68議席
4月の統一地方選では、静岡市と浜松市の他に4つの市町で首長選が行われる。小山町は現職の池谷晴一町長と、元小山町長の込山正秀さんが立候補を表明。現職と新人、4年前の町長選と立場が入れ替わって再戦する見通しとなっている。
清水町長選は、再選を目指す関義弘町長と町議の山本文博が出馬の意向を示している。富士宮市は須藤秀忠市長が4選、吉田町は田村典彦町長が7選を目指す方針。今のところ、他に立候補を表明している人はいない。
県議選は34選挙区で68議席を争う。沼津市の定数が4から3に減り、清水町と長泉町で1つだった議席が個々に1つずつとなり、全体で4年前より1議席増える。4月の統一地方選は県議選、市町長選、市町議選で計21の選挙が予定されている。
(SHIZUOKA Life編集部)