2023/01/08
家庭の味が変わる ハンバーグの専門家が明かす3つの裏技 おいしく作るひと工夫
■藤枝市で活動バーグマン田形さん 「1日1バーグ」
ひと手間を加えるだけで、ハンバーグの味は格段に上がる。静岡県藤枝市を中心に活動するハンバーグの専門家・バーグマン田形さんは、家庭でおいしいハンバーグを作る3つのポイントを挙げる。わずかな工夫で、家族の反応が変わるかもしれない。
日本屈指のハンバーグ専門家として知られるバーグマン田形さんは、「一般社団法人 日本ハンバーグ協会」の会長を務めている。「1日1バーグ」を掲げ、取材やイベントが重なると1日10個以上のハンバーグを食べる時もあるという。
「最近は年齢の問題もあって、やや食べる量は減っています。医者からも少し控えるように言われているもので。平気だと思っていたのですが、年齢的な胃の変化を感じています」
1月8日で49歳とあって食べる量は減っている。しかし、ハンバーグへの情熱は衰えていない。新しい知識や可能性を貪欲に求めているバーグマン田形さんだが、家庭で作るハンバーグをおいしくするために3つの裏技を明かす。
■型崩れを防ぎジューシーに仕上げる3つのコツ
①パン粉の代わりに麩を使う
麩はパン粉よりも保水率が高いため、ハンバーグがジューシーに仕上がる。麩に含まれるグルテンが肉汁を閉じ込める役割を果たしているという。
②30分から1時間冷やす
材料をこねてタネを作ったら、形を整えて焼く前に30分から1時間、冷蔵庫で冷やす。こねた時の熱が肉に残っていると、ひび割れなど失敗の要因になりやすい。
③マヨネーズを加える
具材と調味料を合わせてタネを作る時に、マヨネーズを加える。目安はハンバーグ2人分(合挽肉150グラム)に対して、大さじ2分の1。ふんわりジューシーなハンバーグになる。
バーグマン田形さんは「ちょっと工夫するだけでハンバーグは格段においしくなります」と強調する。ただ、意外にも家庭では豊富な知識を生かす機会がないという。
「キッチンを汚すと妻に嫌がられてしまうもので……。キッチンは妻の城という感じです」
自ら料理の腕を振るう場がなくても、ハンバーグをおいしく作るコツや豆知識を求めている人たちはたくさんいる。年齢を重ねて胃が衰えても、自宅ではキッチンに入れなくても、バーグマン田形さんはハンバーグを極めていく。
(鈴木 梨沙/Risa Suzuki)