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2023/01/09

静岡県や静岡市の公務員の給与は全国トップレベル 国家公務員を超える水準

地方公務員の給与が高い水準にある静岡県

■静岡県の給与は全国5位 平均42歳で35万8878円

地方公務員の給与に関する調査結果が総務省から公表された。静岡県は月額43万2321円で全国5番目となった。国家公務員の給与水準と比較した「ラスパイレス指数」は全国トップで、国家公務員の給与より最も高い水準であることが明らかになった。

 

総務省の「令和4年地方公務員給与実態調査」によると、地方公務員の給与(平均年齢42.1歳)は全国平均で月額35万8878円だった。前年よりも1017円減っている。内訳は平均給料が31万5093円、諸手当が4万3785円となっている。

 

都道府県別に見ると、最も給与が高いのは東京都の45万3595円。最も低いのは高知県の37万5110円だった。月額給料には都道府県で大差はないが、扶養や住居、特殊勤務といった手当の金額で自治体によって差が出ている。

 

静岡県の平均月額給与(平均年齢42.6歳)は43万2321円で、全国で5番目に多かった。内訳は給料33万1200円、諸手当10万1121円となっている。給料は東京や神奈川、大阪や愛知といった都市部よりも多い。人口は全国10位、人口密度や面積が全国13位などの要素を考えると、給与の水準は高いとみられている。

 

総務省の「令和4年地方公務員給与実態調査」

A913lvpxg_7jnal1_4z0.tmp (soumu.go.jp)

■ラスパイレス指数は全国1位 静岡市は政令市2位

地方公務員の給与を語る上で参考にされるのは「ラスパイレス指数」。地方公務員と国家公務員の給与水準を比較するもので、数字が100を超えると地方公務員の方が国家公務員より給与が高いことを示す。

 

このラスパイレス指数が全国トップなのは静岡県。都道府県平均99.3に対し、102.2となっている。100を超えている、つまり国家公務員よりも地方公務員の給与が高い自治体は全国で静岡県を含めて18都府県ある。

 

静岡県は全国平均と比べて地方公務員の給与水準が高いことについて「人事委員会勧告に基づき、民間の給与水準と均衡させるため、給料月額に一定率を乗じて水準調整している」と説明している。

 

全国に20ある政令指定都市の中では、静岡市が102.2で仙台市の102.7に次いで高い。浜松市は100.1で10位タイとなっている。その他、静岡県内では熱海市102.7、三島市102.6、沼津市102.4は指数が高い。

 

地方公務員の給与が高いのか安いのかは、個々によってとらえ方が異なる。目安としている民間の給与水準は、抽出する民間企業次第で変わる。信頼を損なう事態が起きなければ、公務員の給与が批判されるケースは少ない。問われているのは給与の金額ではなく、仕事内容だろう。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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