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2023/01/16

食料品の無料配布 商品券やタクシー券 静岡県内の自治体が物価高騰で家計支援

食料品の値上げも相次ぎ家計を圧迫する物価高騰

■浜松市は食料品や生活用品を無料配布 外国語の案内も

物価高騰に終わりが見えない。生活必需品も次々と値上げされ、家計が圧迫されている。浜松市では物価高騰の影響が大きいひとり親世帯などを対象に食料品を無料提供。焼津市や掛川市は商品券を配布するなど、静岡県内の複数の自治体が支援策を打ち出している。

 

物価上昇に歯止めがかからない。食料や日用雑貨など生活必需品も軒並み値上げされ、節約では対応できない家計は少なくない。

 

こうした事態を受け、浜松市では経済的な事情で食糧支援が必要な市内の子育て家庭を対象に、食料品や生活用品を無償で提供すると発表した。ひとり親世帯に加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響により就労環境が悪化したふたり親世帯も支援を受けられる。

 

支援を希望する家庭は、浜松市から委託された3つの支援団体「一般社団法人みらいTALK」、「特定非営利活動法人サステナブルネット」、「特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター」のいずれかに事前申し込みした上で、配布先へ食料品や生活用品を受け取りに行く。

 

支援団体によって日時や場所は異なる。例えば、「みらいTALK」の食品配布会は、きょう16日から27日まで予約を受け付けている。対象は先着100人。家庭に届いた引換券を持って、2月12日に浜松市中区にある「まつのき保育園」で米や果物を受け取る仕組みになっている。

 

2月26日に西区の「雄踏文化センター」で予定されている「NPOネットワークセンター」による無料配布会は、2月6日正午から申し込みを開始。ポルトガル語やタガログ語でも案内している。

 

浜松市の公式HP

子育て家庭向け食料品等無料配付会(フードパントリー事業)/浜松市 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)

 

■掛川市は9000円分商品券 焼津市は商品券+タクシー券

掛川市では市内全ての子育て世帯に9000円分の商品券を配布している。市内にある取扱店舗で使える「共通券」8000円と、市内に本社または本展がある店舗で使用可能な「地元券」1000円。昨年末までに送付を終了し、今月末まで使用できる。

 

焼津市では70歳以上の市民を対象に、7000円分の「高齢者生活応援商品券」を配布している。市内にある約250店舗で使用できる商品券で、今年度中に70歳以上になる約3万3800人に配られる。

 

焼津市は当初、3000円分の商品券配布を予定していたが、物価高騰が高齢者の生活を厳しくしていることから金額を上乗せし、さらに1200円分のタクシー券も付けた。

 

物価高騰対策では、昨年12月に県が8340世帯分の米を無料配布している。1世帯当たり1袋(3キロ入り)を、子ども食堂など県内85カ所で配り、子育て世帯を支援した。県や市町は少しでも家計の負担を軽減しようとしているが、一般家庭の現状を見れば国を中心とした抜本的な物価高騰対策が必要なのは言うまでもない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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