2023/02/22
2月23日は「富士山の日」 各地でイベント おにぎり3776個配布、富士山さん無料招待も
■静岡県は2009年に「富士山の日」制定 各地でお得なイベント
天皇誕生日で祝日となっている2月23日は、静岡県や山梨県では「富士山の日」
で知られている。各地でイベントが開催され、割引きをする施設も多い。両県に住む人にも、遊びに来る人にもお得な日となっている。富士山の標高に合わせて3776個のおにぎりを無料配布したり、名字が「富士山」の人をホテルに無料招待したり、ユニークな取り組みもある。
静岡県と山梨県は、2月23日を語呂合わせで「富士山の日」としている。富士山の日は2001年に山梨県の富士河口湖町(当時・河口湖町)が初めて町議会で可決・成立し、山梨県も2011年に制定した。静岡県は2009年に条例を制定した。
毎年、富士山の日には静岡県内の各地でイベントが開催される。割引きする施設も多く、県民にとっても県外から遊びに来る人にとっても、お得な日となっている。
富士市にある「富士山こどもの国」では入園料を無料にしている。富士山にちなんで223枚の凧をつないだ連凧を揚げるイベントなども無料で参加できる。他にも、富士宮市の「富士山世界遺産センター」や島田市の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は観覧料を無料にしている。
■3776個のおにぎり無料配布 山梨と静岡で35箇所
山梨県の「富士山の『日』祭り」実行委員会はユニークなイベントを計画した。富士山の標高3776メートルにちなみ、3776個のおにぎりを山梨県と静岡県の住民や観光客に無料で配布する。
童謡「1年生になったら」では、「100人で食べたいな 富士山の上でおにぎりを」という歌詞があるが、富士山の下でおにぎりを食べるイベント。富士山の方角を向いて、おにぎりを味わうという。
配布場所は山梨県と静岡県で計35箇所。山梨県は新倉山浅間公園展望デッキや北口本宮冨士浅間神社など山梨県34箇所で、静岡県は御殿場市のセルバ御殿場古沢店となっている。
■全国に約50人 名字「富士山」さんは無料で宿泊
対象者は、ごくわずかに限られるが、インパクトのあるイベントを企画したのは富士急グループ。2月1日から28日まで「223(ふじさん)まつり」を開催し、山梨県富士吉田市にあるハイランドリゾートホテル&スパ1泊2食付と富士急ハイランドのフリーパスをセットにして無料で招待する。
ただ、対象となるのは名字が「富士山」の家族。全国に50人ほどいるという。富士急グループは「いつも気付かぬうちに富士山のことをPRしてくださる富士山さんに感謝の意を表しました」とコメントしている。期間中1回の利用に限られ、チェックイン時に身分証明書の提示が求められる。
その他にも、富士急グループはQ-STA富士山駅や河口湖駅などで、富士山の溶岩の重さを2230グラムに合わせるイベントも開催。ピタリ賞は富士急ハイランド年間パスポートが先着でプレゼントされ、ニアピン賞や参加賞も用意しているという。
今年は6月に世界遺産登録から10年となる、富士山のメモリアルイヤー。この他にも多数のイベントが予定されており、静岡県も山梨県も富士山の日を広めようと例年以上に力を入れている。
(SHIZUOKA Life編集部)