2023/03/03
松本潤さん静岡県にやってくる 浜松最大のイベント参加 市民参加型パレードも
■5月5日の浜松まつり 家康に扮した松本潤さん騎馬武者行列に参加
好機と捉えて次々と手を打っている。浜松市は市内が舞台になっているNHK大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康の役を演じるタレントの松本潤さんを5月の浜松まつりに招くと発表した。浜松市は「どうする家康」関連事業として宿泊費の割引きや最先端技術を活用したアプリ、ドラマ出演者を招待するパブリックビューイングなど、「家康のまち」を積極的にPRしている。
浜松市によると、毎年5月に開催される市内最大のイベント「浜松まつり」を盛り上げるため、松本さんの招待を決めた。松本さんは「どうする家康」で演じている家康に扮して、5月5日午後2時から予定されている騎馬武者行列に参加する。
騎馬武者行列の他にも、市民参加型のパレードも予定しているという。パレードの内容や、松本さん以外の出演者、観覧応募方法といった詳細は後日発表するとしている。
浜松まつりは毎年ゴールデンウィークに開催される浜松最大のイベントで、初子の誕生を祝う。市内170以上の町による「凧揚げ合戦」や80台以上の屋台が夜の街を練り歩く「御殿屋台の引き回し」が有名。450年以上前に始まったという説もある伝統行事。浜松市民の中には「浜松まつりのために1年を過ごす」と話す人がいるほどだ。
■3月19日は出演女優を招いたPV 家康関連事業に積極的
浜松市は「家康のまち」を自負している。徳川家康は1570年に浜松城を築き、29歳から45歳までの青壮年期を過ごしたとされている。この期間に天下統一の歩みを始めた。歴代の浜松城主は江戸幕府の要職に抜擢されたことから、浜松城は後に出世城と呼ばれるようになった。
浜松城の周辺には、元城町東照宮や浜松八幡宮など、家康と縁の深い場所が多い。市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」は、ゆるキャラグランプリでグランプリに輝いたこともある。
浜松市は「どうする家康」を契機に「家康のまち」を静岡県内外に発信し、知名度アップや観光客獲得を目指している。ドラマ初回放送日には、松本さんのほかにも、出演者の山田裕貴さんと杉野遥亮さんが参加した出陣式を開催した。
今月19日には、お田鶴役の関水渚さんを招いたパブリックビューイングを予定している。その他にも、浜松市内の宿泊費を割引きしたり、市内の対象スポットでスマートフォンをかざすと家康関連の情報が表示されるアプリを導入したり、
積極的に事業を展開している。
こうした市が進める事業には当然、税金が投じられる。「どうする家康」関連に注力することに対して、市民からは疑問の声や批判的な意見もある。大河ドラマをチャンスと捉える判断は正しいのか、費用対効果が高い事業なのか。市は結果で示すしかない。
(SHIZUOKA Life編集部)