2023/04/11
静岡県議選の当選者 女性が過去最多11人 史上最年少27歳は貧困・格差解決に決意
■女性県議3人増加 女性の割合11%から16%に上昇
9日に投開票された静岡県議選では、過去最多となる11人の女性候補者が当選した。全議員に占める割合は16%で前回2019年から5ポイント上がり、全国平均も上回った。女性3人が立候補した清水区からは県内最年少県議も誕生した。
統一地方選の前半戦にあたる静岡県議選は9日が投票日で、即日開票された。県内34の選挙区のうち9つの選挙区で、計15人の女性が立候補。11人が当選した。
全体の当選者は68人で、女性が占める割合は16%となった。前回2019年の県議選から女性県議の人数は3人増え、割合は5ポイント上昇した。
静岡市清水区では静岡県政史上最年少となる女性県議も誕生した。4つの議席を5人の候補者で争った選挙区で、27歳の中山真珠さんが3番手で初当選。これまでは現在衆院議員の渡辺周さんの29歳が最年少だった。中山さんは選挙翌日に当選証書を受け取り、自身のSNSで決意を述べている。
「選挙中はライバルだった皆さまですが、これからはともに清水を良くしていくために議論する仲間であり、先輩であり、同志だとおこがましいかもしれませんが、そんな風に決意を固くした1日でした。投票してくださった有権者の皆さまへの感謝と責任を果たしていくために頑張らねば!」
■清水区は女性候補3人全員が当選 最年少27歳は3番手
中山さんはひとり親家庭で育った経験や学生時代から子ども支援の活動をしてきた経験から、貧困や格差の問題解決を訴える。また、清水港や三保松原といった観光資源を生かしたにぎわい創出、ミカンやサクラエビなどの地場産業による地域活性化なども掲げている。
清水区では中山さんを含む3人の女性が立候補し、全員が当選している。自民党の現職・望月香世子さんがトップ当選。次いで、公明党の現職・盛月寿美さん、国民民主党の新人・中山真珠さんとなった。
今回の統一地方選では41道府県で議員選挙が行われ、女性は過去最多となる316人が当選している。前回から79人増加。女性議員が占める割合は14%まで上がった。ただ、2018年施行の候補者男女均等法が目指す地方選挙の男女比均等には程遠い。
(SHIZUOKA Life編集部)