2023/04/15
今年は1日違い 静岡市役所に現れた“あしながおじさん” 名前を告げずに20万円寄付
■「恵まれない子供達のために」 現金入り封筒にメッセージ
静岡市は4月13日に匿名の男性から現金20万円の寄付があったと発表した。同一人物とみられる男性は、昨年まで3年連続で4月14日に現金を寄付。今回も現金が入った封筒に「恵まれない子供達のために使って下さい」と記されていたという。
静岡市子ども未来局児童相談所によると、13日に静岡市役所の総合案内所へ封筒を持った男性が現れた。男性は現金20万円が入った封筒を総合案内所の職員に手渡した。
封筒の表には「恵まれない子供達のために使って下さい」と書かれており、そうした意向の寄付であることを職員に話したという。男性は60~70代くらいだった。
■6年連続で匿名男性から寄付 静岡市は自立支援事業に活用
同じメッセージや方法で静岡市に現金を寄付した男性は、6年連続となった。昨年までの3年間は4月14日に市役所を訪れ、それ以前は4月18日と5月1日だった。金額は10~20万円と年によってばらつきがある。
男性は一度も名前を告げず、封筒にも名前が書かれていない。児童相談所の担当者は「断定はできませんが、毎回同じメッセージなので同じ方だと思っております。寄付してくださった方のご意向に沿って、自立支援事業に活用させていただきたいと思います」と話した。
児童相談所の自立支援事業では、何らかの理由で親元を離れて施設や里親のもとで生活している子どもたちの進学や就職をサポートしている。具体的には教材や運転免許取得の費用などに、今回の寄付は使われるという。
静岡市では昨年12月15日にも、匿名男性から50万円の寄付があった。男性は静岡市役所の総合案内所で現金の入った封筒を渡した。封筒の中には「子ども食堂のために役立てて下さい」と記載されていた。この男性と、今回現金20万円を寄付した男性との関係性は分かっていない。
(SHIZUOKA Life編集部)