2023/04/18
静岡市で将棋の名人戦 渡辺明名人と藤井聡太竜王の対局 投票でおやつ決定
■おやつコンテスト25品エントリー 8品が市民投票で決定
トップ棋士に提供するおやつが決まった。静岡市が今月開催される将棋のタイトル戦「第81期名人戦」第2局で、渡辺明名人と藤井聡太竜王に振る舞うおやつ8品を発表した。和菓子と洋菓子合わせて25品のエントリーがあり、市民の投票に決定した。
静岡県内にとどまらず、全国の将棋ファンが注目している名人戦。第2局は4月27、28日に静岡市の浮月楼で予定されている。対局するのは、4連覇を目指す渡辺明名人と最年少記録更新がかかっている藤井聡太竜王の2人。
この2人に振る舞われるおやつが、今回は市民によって選ばれた。静岡市は地元の和菓子や洋菓子を全国にPRしようと、「おやつコンテスト」を開催。市内から和菓子15品、洋菓子品点のエントリーがあった。
投票は3月24日から4月7日まで行われ、6980票が集まった。その結果、和菓子部門と洋菓子部門で、それぞれ以下の4品が選ばれた。
<和菓子部門>
・安倍川餅もち 皿もり(やまだいち)
つきたての餅を湯煎で温めておいて食べる直前に切り分け、きな粉にまぶす。400年の歴史を誇る郷土を代表する土産にもなった静岡の名物。
・桜餅(佐藤農園)
甘さ控えめの自家製つぶあんを一粒道明寺粉でやさしく包み込み、塩漬けの桜葉と花びらが添えられている。口に含んだ時のつぶつぶ食感と、後から広がる桜の香りを楽しめる。
・玄米茶のわらび餅(大国屋製菓舗)
静岡茶発祥の地・足久保の「ティーワークス」の玄米茶パウダーが、わらび餅に練り込まれている。安倍川の伏流水で大岩の湧き水「竹千代の水」を使用。のど越しの良さが特徴。
・「勝ちを見る」かつ見のおはぎ(かつ見)
祖母の味を昭和―平成―令和と3代にわたって継承してきたおはぎ。甘すぎず飽きのこない味でボリューム満点。
<洋菓子部門>
・茶っふる 本山・静岡いちご(茶町KINZABURO)
香り高い本山を使用したワッフルと、石垣いちごのピューレを使用したワッフル。2つ食べると静岡市をまるごと堪能できる組み合わせ。
・久能山東照宮献上品 漆黒の甲冑と徳川四天王のタルト(キルフェボン)
ほろ苦いココア風味の生地に重厚感のあるチョコレートクリームを使ったタルト。家康の漆黒と金の甲冑を煌びやかなソースと金箔で、徳川四天王をフルーツで表現。
・ぼくたち8人兄弟クッキー(CAT&BAKES 9456)
素材のおいしさを生かした一口サイズのネコちゃんクッキー。国産のフレッシュバターの風味が広がる。味はプレーンとココアの2種類。
・どうする家康 バウムクーヘン 特濃抹茶 富士の初雪(あいネットサービス あいネット倶楽部)
厳選した静岡県産の一番摘み抹茶をぜいたくに使用したバウムクーヘン。厚手にコーティングしたホワイトチョコとの相性も抜群。
■棋士が対局当日に2品選択 囲碁のタイトル戦でも用意
8品のうち、対局する2人の棋士は1日2つを選択できる。どれを選ぶかは当日まで分からない。また、5月18、19日に開催される囲碁のタイトル戦「第78期本因坊戦」でも、おやつコンテストで選ばれた8品が用意される。
名人戦第2局の大盤解説会は静岡市内で開催される。一般会場となっている静岡市民文化会館中ホールは、まだ空きがあるという。200インチの大画面で、佐藤紳哉七段と伊藤真吾六段による解説が楽しめる。チケットはチケットぴあのホームページやセブンイレブン店頭マルチコピー機で購入できる。
(鈴木 梨沙/Risa Suzuki)