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2023/05/11

「処分軽すぎる」、「応援団の必要性議論を」 Jリーグで相次ぐサポーターの違反行為

清水エスパルスの本拠地IAIスタジアムでも確認されたサポーターの違反行為

■清水エスパルス、横浜FCがサポーターの処分発表

新型コロナウイルス対策で制限されていた声出し応援が全面的に解禁された今シーズンのサッカーJリーグで、サポーターの違反行為が相次いでいる。5月9日にはJ2の清水エスパルスが暴力行為で怪我をさせたサポーターの処分を発表。11日にはJ1の横浜FCがサポーター1人に処分を通告した。ルールを守っているサポーターからは「処分が軽すぎる」、「応援団の必要性を議論すべき」などの声が上がっている。

 

横浜FCは11日、ホームで開催した3日のアルビレックス新潟戦で違反行為があったサポーター1人に処分を通告したと発表した。問題が起きたのは、試合終了直前の判定に対して、ゴール裏にいた複数の横浜FCサポーターが自分の席を離れてブーイングした時だった。処分を受けたサポーターも席を離れてブーイングしていたところ、自分が所属するゴール裏応援団体のメンバーらに席へ戻るように促された。その時、このサポーターは体を引っ張られたことに腹を立てて、その場にいたサポーターを殴って怪我をさせたという。

 

横浜FCは暴力行為をしたサポーターに対し、横浜FCと女子サッカーなでしこリーグ1部に所属するニッパツ横浜FCシーガルズが出場する全ての公式戦に無期限入場禁止とする処分を通告した。また、このサポーターが所属する応援団体を厳重注意し、今後話し合いの場をつくる。クラブは公式サイトで次のようにコメントしている。

 

「今回のような暴力行為はフェプレーの精神からも逸脱し、クラブの存在価値そのものを脅かすものであり、いかなる理由があっても認められるものではありません」

 

■エスパルスはサポーターに5試合入場禁止 浦和レッズでも…

今シーズンのJリーグでは、サポーターの暴力行為が相次いでいる。5月9日には清水エスパルスが観戦ルールを違反したサポーター1人に対して、今シーズンのエスパルスホームゲーム5試合の入場禁止を発表している。

 

このサポーターはエスパルスの本拠地IAIスタジアムで開催された4月12日のベガルタ仙台戦で、観戦が認められていない通路で試合観戦し、通路下の座席で観戦していた観客に暴力をふるって軽傷を負わせたという。エスパルスは「今回の違反を受け、トラブルを未然に防ぐため試合中の巡回体制を強化し、観戦ルールの周知をより徹底してまいります」とコメントしている。

 

4月12日に豊田スタジアムで行われた名古屋グランパスと浦和レッズの一戦でもトラブルが起きている。名古屋グランパスは、複数の浦和レッズサポーターが立ち入り禁止エリアに侵入して横断幕を設置し、その際に警備員に頭突きなどの暴行をしたと発表した。

 

浦和レッズは禁止エリアに横断幕を掲げたサポーター5人をホームゲーム3試合の入場禁止処分にした。警備員に暴行を加えたとされるサポーター1人はホームゲーム10試合の入場禁止とした。ただ、「現時点でサポーターは暴行を認めておらず、客観的に事実を証明し得る情報を確認できていません」などとコメントしている。

 

■「処分が軽すぎる」の声、応援団やブーイングに疑問

サッカーのサポーターによるトラブルは、残念ながら珍しいことではない。ただ、これだけの短期間に悪質な違反行為が続くケースは多くない。

 

ルールを守って観戦しているサポーターからは「全体的に処分が軽すぎる。永久追放くらい重くしないと違反行為はなくならない」、「示談が成立しているのかもしれないが、相手に怪我をさせたら事件。このままでは、スタジアムに行こうと思う人が減ってしまう」など、怒りや危機感をにじませるコメントであふれた。

 

また、応援団やブーイングに疑問を投げかける声も多かった。インターネット上には「ルールを破った応援団は即、解散にすべき。応援団と観戦を楽しみたい人とのトラブルは結構多い」、「特権があると勘違いして、スタジアムで幅を利かせている応援団の人は少なくない。集団になると気が大きくなる人が多いので、応援団自体の必要性を議論すべき」、「サポーターは選手を応援するはずなのに、ブーイングが多すぎる」といった声があった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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