2023/05/28
静岡県含む東海地方が今週梅雨入りか 平年の期間は? 昨年は梅雨明け大幅修正
■東海地方5月中の梅雨入りとなれば2013年以来
静岡県を含む東海地方の梅雨入りが今週、発表される見通しとなっている。平年の6月6日頃と比べると早く、当初の予想より1週間から10日ほど早まっている。梅雨の期間は例年1か月半ほど続くが、最近では約2か月に及んだ年もある。昨年は約1か月も梅雨明けを修正している。
沖縄地方と奄美地方は5月16日に梅雨入りし、静岡県を含む東海地方は今週の梅雨入り発表が予想されている。6月14日に梅雨入りとなった昨年より大幅に早く、5月中の梅雨入りとなれば、5月28日に梅雨入りした2013年以来となる。
東海地方に加えて、九州北部・南部、中国、四国、近畿、関東甲信越でも今週中に梅雨入りとなる見通し。九州南部は平年並みだが、その他の地方は平年より早い。
2000年以降の東海地方の梅雨入りを見ると、最も早かったのは2011年で5月22日に発表されている。この年の梅雨明けは7月8日で、平年より11日早かった。
梅雨明けが最も早かったのは2001年の7月2日。この年の梅雨入りは6月5日で、梅雨の期間は1か月未満と短かった。一方、長い梅雨となったのが2009年。梅雨入りが6月3日、梅雨明けが8月3日と丸2か月だった。
■昨年は梅雨明けを1か月長く修正
6月14日に梅雨入りが発表された昨年は、6月27日に梅雨明けが発表された。しかし、梅雨明け発表後に雨が続き、気象庁は9月に入ってから梅雨明けを7月23日に修正した。観測史上最速の梅雨明けとされた九州北部、近畿、関東甲信越など7つの地方でも、当初の発表を覆した。北陸と東北南部・北部に関しては「梅雨明けを特定できない」とした。
天気予報のチェックを日課にしている人は少なくないが、数日後の天気予報さえ前日や当時に変更されるケースも多い。梅雨入り発表後に晴れの日が続いたり、梅雨明け後に連日雨になったりする可能性も十分にある。現時点で人間が自然界の動きを予測するまでには全く至っていない。予報は予報に過ぎない。
(SHIZUOKA Life編集部)