静岡県は陶芸など体験型の観光を割引きする事業開始

■6月1日～7月14日まで　全国の旅行者対象

静岡県が6月1日から、旅行需要を喚起する独自の事業「夏もワクワク！ふじのくに静岡の体験　最大半額キャンペーン」をスタートする。全国の旅行者を対象に、静岡県内の体験型アクティビティの料金を最大半額に割引きする。

静岡県観光振興課によると、割引きの対象となるのは県内で実施されている体験型旅行プログラムで、ダイビングやパラグライダー、陶芸やガラス工芸などの体験を想定している。入場料、飲食、物販といった体験がメインにならないものは対象外となる。

割引率は最大50％で、上限は1人3000円としている。夏休み前までの閑散期に旅行の需要を高める目的があるため、期間は6月1日から7月14日となっている。ただし、予算に達した段階で割引きは終了となる。

対象者は全国の旅行者。インターネット予約サイト「アソビュー！」で電子クーポンを発行すると割引きを受けられる。

■全国旅行支援は縮小　川勝知事「旅行需要を軌道に乗せる」

県は今年1月から2月にかけても、体験型の観光で割引きをする事業を展開した。県内外で7500人以上が利用したという。

川勝平太知事は今回の事業について「新型コロナウイルス感染拡大による行動制限の緩和で旅行需要は高まっています。全国旅行支援の縮小が見込まれている中、旅行需要を着実に軌道に乗せる取り組みが必要です」と定例会見で述べている。

1人1泊最大5000円を割引きする全国旅行支援は6月30日まで延長されたが、割引率は事業開始より低い20％となっている。地域クーポンの金額も少なくなっている。県は独自の割引き事業を通じて、新型コロナで打撃を受けた観光業の支援につなげる考えだ。

（SHIZUOKA Life編集部）