2023/06/02
この住所に注意 フィッシング詐欺にあわない方法 厚労省装うメールも増加
■静岡県内は厚労省装う詐欺メール増加
実在する企業などになりすましたメールで個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」が増えている。静岡県では厚生労働省を装ったメールが増加しているという。詐欺のメールにはよく見ると不審な点があり、落ち着いて行動すれば被害を防ぐことができる。
詐欺グループは次々と手口を変えて、個人情報を奪い取ろうとする。この1週間、静岡県では厚労省を装ったフィッシング詐欺の相談が増加しているという。国民健康保険料が納付されていないという嘘の内容で未払い金を請求し、URLが貼られている。このURLをクリックすると、個人情報を盗まれる可能性がある。
静岡県警は、厚労省から納付を求めるメールが届くことはないと訴える。不審なメールに記載されているURLにアクセスしたり、個人情報を入力したりしないよう呼び掛けている。
■詐欺メールを見分ける方法 よく見ると不審な点が
詐欺メールには不審な点が多い。以下の点に注意すると、被害を避けられる。
・メールが深夜に送られてくる。
・複数の人に一斉送信されている。
・受信者の名前が記載されていない。
・携帯電話から送られている。
・文章に不自然なスペースが入っている。
メールに記載されている住所の検索も、詐欺被害を防ぐ有効な手段となる。フィッシング詐欺では頻繁に悪用される住所がある。
例えば、「東京都中野区中野4-3-2」は注意すべき住所の1つ。イオン銀行や楽天銀行を装ったメールが使用している住所だが、実際はファッションビルを展開する丸井グループの本社所在地で、イオン銀行や楽天銀行とは関係がない。
フィッシング詐欺の被害は全国的に増加傾向にある。会員情報の更新や荷物の宅配を装った内容もあり、実際に会員の期限が迫っていたり、荷物を受け取る予定があったりすると、メールに示されたURLにアクセスしてしまいそうになる。少しでも違和感のある内容は詐欺を疑う警戒心が必要になる。
(SHIZUOKA Life編集部)