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2023/06/04

出生率増加は全国で2県だけ 静岡県は過去最低 政令市の出生数は静岡市が最下位

全国的に出生率の減少は加速

■出生率増加は鳥取と富山のみ 静岡は過去最低の1.33

厚生労働省が2022年の人口動態統計を発表し、合計特殊出生率は過去最低の1.26となった。前年より増加したのは全国で鳥取と富山の2県だけだった。静岡県は1.33で過去最低を更新した。政令市の出生数では静岡市が最下位となった。

 

少子化が加速している。女性1人が生涯に出産する子どもの推定人数「合計特殊出生率」は昨年、1.26と前年の1.30から減少した。2005年と並び今までで最も低い数字となった。1年間で生まれた赤ちゃんの数は前年より4万875人少ない77万747人で、統計を開始した1989年以降、初めて80万人を下回った。

 

都道府県別の出生率は沖縄県が最も高い1.70で、宮崎県1.63、鳥取県1.60と続いた。最も低かったのは東京都の1.04で、次いで宮城県1.09、北海道1.10となった。出生率が前年より増加したのは鳥取県と富山県のみ。鳥取は0.09ポイント増加で1.60。富山は0.04ポイント増えて1.46だった。

 

静岡県は1.33と全国平均を上回ったものの、前年より0.03ポイント低下して過去最低だった。前年を下回るのは6年連続となる。出生した赤ちゃんの数は2万575人で、前年より996人減った。ここ数年は約1000人減少するペースが続いている。

 

全国に20ある政令指定都市のうち、出生数は静岡市が3949人で最下位、浜松市は4945人で17位と低迷した。静岡市は政令市で人口が最も少ないとはいえ、同規模の熊本市5792人、岡山市5158人と比べると出生数は大幅に少ない。少子化対策の遅れが露呈した形となった。

 

全国的に出生率や出生数の減少が加速している背景には、未婚と晩婚化がある。また、長期化する新型コロナウイルス感染拡大の影響で出産を控える傾向もあるとみられている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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